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高森明勅
2019.12.9 06:00皇室

「行啓」と「お成り」

天皇のお出ましを正式には「行幸(ぎょうこう)」と申し上げる。
皇后や皇太子・皇太子妃などの場合は「行啓(ぎょうけい)」。
それ以外の皇族なら「お成(な)り」。

勿論、一般的な場面では、「お出まし」で通用させて特に支障は無いだろう。
しかし、正式な言い方では区別がある事は知っておいた方が良い。
では皇嗣はどうか。

皇嗣はあくまでも皇太子ではない。
なので「お成り」。
宮内庁もこの点はきちんと区別している。
皇太子と皇嗣の違いは、こうした辺りでも紛れることはない。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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