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倉持麟太郎
2019.12.12 10:31

枝野幸男立憲民主党代表とのコクミンテキギロンレポート~枝野代表にとって憲法問題って何があるの?~

一昨日の12月10日は、年内最後のコクミンテキギロン、立憲民主党代表の枝野代表をお招きしました。

今まで、自民から石破茂議員、中谷元議員、下村博文議員、立憲から山尾議員、山花議員、国民から雄一郎代表をお招きして、30人~50人という枠を設けて、かなり濃密に議論をしてまいりました。憲法改正に賛成反対は抜きに、中身の濃い憲法論議をして、それぞれの論者は丁寧に質疑応答、自身の主張を参加者に理解してもらうようプレゼンし、参加者もそのプレゼンにリスペクトをもつという「熟議」に近いコミュニケーションができるようになってきたと思います。

さて、そこで、枝野代表、まず冒頭で「今日は来るかどうか迷いました。私は今、立憲民主党の代表なので、立憲の憲法についての公式見解は私より山花さんに聞いた方が正確に伝えられます。そして、私は立憲民主党の公式見解の範囲内でしたお話しません。 なので、私を呼んだ意味はあまり無いと思います。言われてご了解した以上は何かお話しなければいけないので、立憲民主党の公式見解の背景になっている、私の法律や憲法に対する基本的な考え方をお話ししますが、恐らく、この会の趣旨からしたら、身も蓋もない話をします

その後も、9条に関する考え方について、「9条削除」から「9条護憲」まで、細かいグラデーションで表を作って、そこに参加者にシールを貼ってもらっていて、講演者にも貼ってもらっているのでそれをお願いすると「この表だと、憲法によってどんな目的を達成するのかという話と、憲法の条文をどうするのかという話がごちゃごちゃになっているので貼れません」で始まり、皆さんが貼った表について「今日はこんな感じでいろんな考えの方々が参加されていますが、如何ですか?」的な感想を伺ったら、「まず、数に優位性がないですし、インターネットアンケートとかと一緒で、分母が偏っているものは数値としてみるべきではないですね」と遮断・・・

ここから、会場は今までにない寒い空気で進んだのでした。
とりあえず枝野代表の当日の発言で気になった発言だけ以下に。さあ、あなたはいくつおかしいところがあるかわかりますか?

・法は道具←同意
・法は使い勝手が良い方がよい
・立憲主義が民主主義よりも重要←同意
・国家観や国の在り方というのは憲法問題ではない
・現在検討されているホルムズ海峡への自衛隊派遣は憲法問題ではない
・日米地位協定は憲法問題ではない

・国際法の概念と国内法の概念や用語がズレてても問題ない(え?軍隊=戦力である「force」は?)
・集団的自衛権解禁までは日本では解釈改憲はない
・自衛隊を前提とした個別的自衛権については、戦後定着してきた解釈であり、有効である。したがって、安保法制を前提とした憲法解釈も定着すればそれが有効な憲法解釈になる
・安保法制は閣議決定を取り消せばおしまい
・憲法改正よりも政権交代する方が現実的
・立憲民主党が3分の2とれそうになったら憲法改正について考え始める
・法律でできることはやりたいが立憲民主党は金も人もいないからリソースなくてできない

・憲法裁判所は絶対に反対。安倍総理が裁判官になるようなもの。
・憲法裁判所で唯一成功しているのはアメリカ←これはフェイクです。アメリカに憲法裁判所ありません。

・議論したいなら自民党にいくべきだ

・憲法よりも優先すべきことがありすぎて、そんなことをしている場合ではない

 

 

なんか他にもあったけど、つらすぎて忘れ始めてる…昨日は一日イライラして大変でした。だいたい、お金を払って考えを聴きに来ている人たちに対するリスペクトがなさすぎる。また、なんで安倍総理は100%信頼できないのに自分は100%信頼されている(信頼できる)と思い込んでいるのかが不明です。私にとっては安倍首相だろうが枝野代表だろうが、信頼していません。だから法があるのであり、制度があるんです。その話をすべて回避して、「私は信頼できるから」と自分で言っている人のこと、信頼できますか?こういう政治家がいるから、やっぱり憲法改正して、どんな統治者になっても通用する普遍的な制度構築せねばならないと改めて確信しました。

あと、枝野氏もそうですが、「3分の2ないから改憲についての提案しても政治的に無駄」とかいう人いるけど、じゃあ野党は絶対安倍政権の政策批判すんなよ。法律の提案や反対したりすんなよ。過半数ないから絶対実現しないんで、無駄です。私は無駄と思わないから提案も反対もし続けます。

ちょっと、これは、よしりん先生、動画やらないといけないかもしれません。

倉持麟太郎

慶応義塾⼤学法学部卒業、 中央⼤学法科⼤学院修了 2012年弁護⼠登録 (第⼆東京弁護⼠会)
日本弁護士連合会憲法問題対策本部幹事。東京MX「モーニングクロ ス」レギュラーコメンテーター、。2015年衆議院平和安全法制特別委員会公聴会で参考⼈として意⾒陳述、同年World forum for Democracy (欧州評議会主催)にてSpeakerとして参加。2017年度アメリカ国務省International Visitor Leadership Program(IVLP)招聘、朝日新聞言論サイトWEBRONZAレギュラー執筆等、幅広く活動中。

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