ゴー宣ネット道場

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笹幸恵
2019.12.29 21:01日々の出来事

なんでもかんでも「調査・研究」

年の瀬。
買い物に出かける道すがら、家々のしめ飾りや
しめ縄を見ながら歩く。
小さな工場は入口いっぱいにしめ縄を張り廻らせて、
車には若松を差し込んでいる。
門柱門松を飾っている一軒家も多い。
寒いのは本当にイヤだけど、シンとした空気が
漂うのって、年末のこの時期だけかもしれない。

さて、遅ればせながら、動画「立憲主義とは何か?」#3
を見ました。
枝野氏、こんなひどい状態になっていたとは・・・。
ゴー宣道場に来てくださったときの印象がまだ強かったので、
倉持氏が報告してくれた彼の態度、発言には
ただただ驚くばかり。
挨拶を無視し、議論では真正面から向き合おうとしない。
人ってこんなに短期間で変わってしまうものなのか。

中東への自衛隊派遣は、調査研究なので憲法問題ではない?
はああ???
よくそんなことが言えたものだね、政治家として。

先日、護衛艦「たかなみ」とP3Cが中東海域に
派遣されることが閣議決定で決まった。
日本籍船の保護とか航行の安全確保は、
どう考えても「調査・研究」ではない。
けれど、防衛省設置法第4条にある「調査・研究」を
当てはめる以外に、名目が立たない。
自衛隊が日々行っている領域警備も「調査・研究」。
海外派遣も「調査・研究」。

正確にはこれ。(自衛隊設置法第4条18)
「所掌事務の遂行に必要な調査及び研究を行うこと」

このざっくりした条文に何でもかんでも当てはめて、
なし崩し的に自衛隊の活動を拡大させる。
本当なら、法律を変えていかなくてはならないし、
自衛隊を戦力ではないと規定する憲法も
見直さなければならない。
だけど、日本人はなあなあで、本質を見ようとしない。

とりあえず今回は「調査・研究」で行かせるよ、となり、
行ったら行ったで「前回はこれでうまくいったから」と、
続行させることになりはしないか。
こうして超法規的措置が慣例化する。
この「なあなあ体質」、一番割を食うのは現場にいる
自衛官個人だ。
そして自衛隊を軍隊として規定せず、それゆえに
戦力をコントロールできない状態にしているのは
明らかに政治家の不作為だろう。

今回の派遣、「調査・研究」が名目であること
そのものも欺瞞的だが、枝野氏はそれゆえにこそ
憲法問題ではないと発言し、憲法改正から逃げまくる。
二重三重に間違いをおかしている!
立憲民主党の党首なのに。
この「なあなあ体質」と向き合わない限り、
日本に立憲主義は根付かない。


笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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