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高森明勅
2020.1.10 06:00皇室

昭和天皇祭

1月7日、昭和天皇祭。

皇居・宮中三殿の皇霊殿(こうれいでん)で行われた。
天皇陛下のご即位後、初めて。
合わせて、八王子市の武蔵野陵(むさしののみささぎ)にも勅使が差遣され、
幣帛(へいはく)を奉(たてまつ)って拝礼がなされた。
夜には御神楽(みかぐら)も。
ご丁重な祭りだ。

昨年のこの日には、ご譲位前の上皇陛下によって
「昭和天皇三十年式年祭」が厳粛に執り行われた。
この時はより丁重に、上皇陛下ご自身が武蔵野陵までお出ましになっての
祭祀だった。

昭和64年1月7日、昭和天皇が87歳で崩御(ほうぎょ)された。
記録の確かな歴代天皇では最長寿であられた。
111日間のご闘病の間、ご平癒(へいゆ)を願う多数の国民が、各地に設けられた
お見舞い記帳所を訪れた。
その数は延べで800万人を越え、恐らく一千万人にも達したであろう、と言う。
私自身も記帳所に並んだ1人だ。

昭和天皇が崩御された当日は冷たい雨の降る暗鬱な日だった。
街角には弔旗(ちょうき)が掲げられた。
私は拙い挽歌(ばんか)を詠(よ)んだ。
以下、(書斎のどこかに紛れてしまったので)覚束(おぼつか)ない
記憶を頼りに掲げさせて戴く。

昭和の民(たみ)
挙(こぞ)り祈りし
御平癒の
願ひ空しく
今日を迎ふる

街角の
弔旗を濡らし
沁(し)み透(とお)る
民の嘆きと
冬の雨降る

さしのぼる
朝日のごとく
へだてなく
世を照らしたまふ
わが大君(おおきみ)は

神代(かみよ)より
変はらぬ嘆き
今にあり
わが大君は
神上(かむあ)がりましぬ

改めて昭和天皇を敬悼申し上げる。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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