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高森明勅
2020.2.14 00:54皇統問題

やっぱり政府は「旧宮家」に無関心?

2月10日の衆院予算委員会での山尾志桜里議員の質問は、水際立っていた。
今の国会で、衆参、与野党を問わず、同議員のようなシャープな
質問が出来る政治家が、どれだけいるだろうか。
大切な論点を取り上げ、堅実な根拠に基づき、明晰な論理によって、
感情的になることなく、切っ先鋭く迫る。
議会人の颯爽たる模範だろう。

今回の質疑での取り分け大きな成果は、菅内閣官房長官から、
旧宮家系国民男性の皇籍取得という方策に関わる、重大な答弁を
引き出したこと。
即ち、対象者にこれまで意向を確認したことが無いだけでなく、
今後も「考えていない」と。

対象者は、改めて言うまでもなく、皆さん国民。
従って、どんな制度改正をしようと、ご本人が同意しない限り、
皇室に迎えるのは、憲法上も、人道上も無理(何しろ男系論者からも
「特攻隊に志願して戴くようなもの」といった表現が出て来るくらいだ)。
にも拘らず、上記のような答弁。
常識的に考えて、もしこれが虚偽でなければ、事実上、「そうした方策は
採用しない」と言明したに等しい。
これは、ごく当たり前の現実的判断と言える一方、
政府のこれまでの曖昧な態度を考えると、画期的な答弁だ。

追記。
昨日のブログに「ご自身強いの」とあるのは「ご自身の強い」が正しい。
【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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