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高森明勅
2020.2.20 01:44皇統問題

否定された読売記事

2月19日、衆院予算委員会で山尾志桜里議員が10日に続き、
質問に立たれた。
大切な論点の1つは、読売新聞(16日付)の「女性・女系天皇
議論せず」という記事の信憑性。
答弁に立ったのは菅内閣官房長官。
「政府は、皇位継承のあり方をめぐる議論で女性・女系天皇を
対象としない方針を固めた」のか。
「政府は皇位継承順位を変えないことを前提に、皇族減少に伴う
公務の負担軽減策などを検討する」予定か(「」内は読売記事より)。

これらの質問に対し、菅官房長官の答弁は、至って明快。
いずれも「そのようなことを決定した事実はありません」
というものだった。
まさに曖昧さの無い全否定だ。
これによって、事実に基づかない内容を一面トップで取り上げた
読売新聞の信頼は、完全に“地に墜ちた”と言わざるを得ない。
巨大メディアによるフェイクニュースが一人歩きする前に、
山尾議員の的確な国会質問によって、重要な事実が疑問の余地なく
確認されたのは、まことに有難い。

しかし、たとえ「決定した事実は」無くても、政府の“本音”は
読売記事とさほどかけ離れていないのではないか。
旧宮家案という元々無理だった選択肢が除外されても、
油断は禁物だ。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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