東京新聞の記者から「代替わり考 皇位の安定継承」シリーズ
7回分のコピーを送って戴いた。
登場したのは、1回目から順に、小田部雄次氏、百地章氏、
河西秀哉氏、所功氏、不肖高森、八幡和郎氏、君塚直隆氏という
メンバー。
このテーマならば当然の人選だろう(私はともかく)。
これらの方々のうち、八幡氏だけは、
これまでお会いしたことがない。
インタビューの中で、こんなことをおっしゃっている。
「上皇さまは85歳で退位したが、悠仁親王がその年齢を
迎えるのは2091年。
われわれが議論するのは、そのときに男性継承者が不在なら、
どうするかという問題だ」
「女性皇族が一般男性に嫁いで男子が誕生したら、
天皇の外孫にあたるその男子を皇位継承の有資格者として
皇室に迎え入れてはどうか。
もっとも、その場合は『女系』男子の皇位継承資格を
容認することにはなる」
「この際、女性皇族の結婚相手が、旧宮家や戦前に臣籍降下した
旧男系子孫であれば、生まれてくる子も父方の血筋が天皇に
つながる男系子孫となる。
こうした形で男系が維持される可能性もあるため、女性皇族と旧皇族の
子孫が集まる出会いの場を設けることも一案だろう」
「公務の担い手不足には、結婚で皇室を離れた元女性皇族や
旧宮家の人々を宮内庁嘱託という形にして、公務の一部を担ってもらう
ことを提案したい」
改めてコメントする迄もあるまい。
何より、余りの危機意識の無さに驚く。
又、“女系”継承を容認しながら、“女性”天皇は断固として
拒絶する姿勢が、理解できない。
しかも、皇室と国民の区別、皇室の「聖域」性への配慮がまるで
欠落している。
更に、内親王・女王方のご結婚相手や婚活(?)にまで
口を挟む非礼ぶりには、同じ国民としてこちらの身が縮む思いがする。
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