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高森明勅
2020.7.12 06:00その他ニュース

死亡率と致死率

感染症を正しく恐れる為には、ムードに惑わされるのではなく、
客観的なデータによって判断すべきだろう。
では、どのようなデータを手掛かりにすべきか。
私なりに素人の思い付きを述べると、やはり最もシンプルに考えて、
先ずは死亡率(ある集団でその感染症によって亡くなる人の割合)ではないか。

その次が致死率(感染者の中で亡くなった人の割合)。
それから感染(危険)率(健康な人が感染する割合)だろう。
では、これまでの新型コロナウイルスを巡る国内の状況はどうか。
死亡率は極端に低い。
 

勿論、アジアには日本より遥かに死亡率が低い国もある。
だが日本でも、普通のインフルエンザと比べて、少なくとも現在までのところ、
桁違いに低いという事実は知っておいてよいはずだ。
ところが、致死率になると事情が違ってくる。

感染が判明している人に対して、亡くなった人の割合がかなり高い。
普通のインフルエンザとは比べ物にならない多さ。
怖い数字だ。

この事実をどう理解すべきか。

当たり前に推理すると、実際に感染している人の多さに対して、
検査によって感染が判明した人の数は、その一部にとどまっている、
という可能性が思い浮かぶ。検査の数を増やせば、それに応じて判明者が増えている事実から、
(感染自体の拡大による面もあろうが)当然このように類推できる。
それだと、実際の致死率はもっと低いことになろう。

もしそうではなく、実際の感染者が、これまで判明した人数と
大きく違っていない場合は、どうか。
その場合は感染率が相当低いことになるだろう。

残念ながら、致死率と感染率は、今のところ確実な数字を出しにくいのでは
あるまいか。だが、死亡率の低さ自体に大きな変動がなければ、
新型コロナウイルスは感染しにくいか、感染しても死にまで至るケースは
稀(まれ)と考えられる。
…と、全く門外漢が妄言を並べてみた。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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テーマ: 「コロナ後のリベラル」

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