ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2020.7.23 11:49

無症状の人を「患者」とは言わない。

各メディア、とてもナチュラルに
「東京都では連日増加する患者でベッドが埋まりつつあり」
と表現していますが、
「患者」
ってなんですか?

ためしに手元の広辞苑を引きましたら、

患者:病気にかかったり、けがをしたりして、医師の治療を受ける人

とのことです。
重症や中等症で酸素投与や人工呼吸器が必要な人、
あるいは発熱して医師の手当てが必要な人は、「患者」でしょう。

しかし、まったくの無症状なのに、検査をしてみた結果、

・ウイルスが何個か体内にあることがわかった人、
・本人の自然免疫によって退治されたウイルスの残骸が
体内にあることが確認されただけの人

こういった人々を「患者」と呼べるのでしょうか?

しかも、入院させて、せいぜい病院の提供する食事を食べるぐらいで、
「治療」は受けていませんよね。だって症状がないのだから。
「ホテル療養」の人ならなおさらです。
「治療」どころか、冷えた弁当を食べさせられるんでしょう?
それって「患者」に対する扱いなのでしょうか?

これまでの風邪も、
インフルエンザも、
肺炎球菌感染症も、
結核も、
体内にウイルスや菌を保有していても、
発症していなければ、
誰もその人を「患者」とは呼んでいなかったはずです。

コロナだけに注目してますが、
もっと他の病原体についても超絶検査を実施してみたら、
衝撃的な事実が明らかになるんじゃないんですか?

『羽鳥慎一モーニングショー』では、
健康上の問題もない人々、しかもPCRで偽陽性になった人に向けて、

「ハンセン病みたいに一生ではなく、10日間の隔離なんだから、
みんなで協力し合って・・・」

「ハンセン病のようにセンシティブに考えずに、もっとリラックスして」

なんて言葉で人権侵害を正当化していて、驚きます。
「リラックスして憲法違反の人権侵害をやりましょ」
ということですよね。

どういう価値観ですか?
私には「もっと人権侵害を軽く考えたほうがいい」と
言っているようにしか聞こえませんでした。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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テーマ: ゴー宣DOJO in名古屋「人権カルトと日本人論」

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