ゴー宣ネット道場

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泉美木蘭
2020.8.13 19:13

玉川徹氏によるスウェーデンの話は、完全にデマです。

今朝、玉川徹氏が、
スウェーデンは集団免疫を作ろうとしていたけど、方針転換をして、
厳しい対策をとっていると言っていましたが、大変なデマです。

まず、スウェーデンは、はじめから「集団免疫の獲得を狙う」と
言っていたのではなくて、まず最初に、

「ロックダウンは、感染症対策として、長期間持続できるような
政策ではない」

という結論があり、ハイリスク者を守り、医療崩壊を防ぐという
方針をとりました。
そこにはもともと国民の間でコンセンサスの
とれている、
「高齢者に無理な延命をするのは虐待」という死生観もあります。


だから、他国がいくら厳しい封鎖をしても、あのような政策は

長期間続けられるわけがない、正しくないと言うことができて、
とうとう最後まで路線変更をしなかったわけです。

5月初旬の時点で、すでに「集団免疫は40%で達成可能」という
見通しがあり、誰でもPCR検査を受けられるようにしたのは

病院に余裕ができて、ゴールも見えてきた6月からのことです。
それも別に「隔離」のためになんてやってません。

現在のスウェーデンは、夏の長期休暇中で、みんなビーチに出かけて
ソーシャルディスタンスなんか考えてないし、誰もマスクしていない、
スウェーデンの医師がそのように映像で証言していますよ。
もしくは、スウェーデン現地メディアのサイトでも見てみたらどうですか?


スウェーデンで禁止されていたのは、50人以上の集会と、介護施設への

訪問ですが、厳しい自粛要請は行われていません。
「体調の悪い人は自宅療養してください」
「人と人との距離には気を付けましょう」
というような啓発はありましたが、マスクを強要してませんし、
隔離されてませんし、国家が個人の行動を規制したりもしていません。
それは、憲法で「国民の移動の自由」が守られており、
国が国民の行動を規制することが許されていないからだそうです。

レストランもスポーツジムも飲み屋も通常営業のまま!
スウェーデンの飲食店は、変なステッカーを貼らされてもいないし、
感染者を出したからといって、マスコミに吊し上げられて公開処刑
されたりもしてません。

大学と、大人が通う語学学校などはオンライン授業が行われたそう

ですが、小・中学校、保育園は閉めませんでした。
小児の間では大した症状にならないことがわかっていたし、
子どもには学校で学ぶ権利があり、家庭環境が良好でない場合は、
学校がセーフティーネットになってもいるため、
学校閉鎖には大きな弊害がある
という考えが最初からあったそうです。

また、子どもを自宅で自粛させると、医療従事者が出勤できなくなる
ということも考慮されていたそうです。

スウェーデンってイデオロギーによって「男女平等」を達成した国で、
専業主婦・主夫という概念がないですし、そういったことは当然のように
まず最初に考えるのでしょう。
スウェーデンの男女平等については、「これはちょっと…」という感じも
ありますが、2年前のライジングに書いてます
からご興味あれば、
読んで下さい。
⇒ 男女平等イデオロギー国家・スウェーデン

医療現場では、WHOがパンデミック宣言をする前から、
感染者用病棟、ICU、ECMOの病床を増やしはじめ、
人員確保の準備をしていたそうですが、
たちまちのうちに患者が増えて、検査のキャパをこえたので、
入院が必要な重症患者にのみPCR検査を行い、
医療従事者の給料を220%に引き上げて、乗り切ったとのことです。

以上のことは、スウェーデンでコロナ患者の治療にあたった
複数の医師の報告によるものです。
映像でお話しされているものもありますし、
スウェーデン在住の日本人医師の方が日本語で書いているものも
ありますよ。

それから、専門家グループが属する公的機関は、独立性があり、
政府の影響を受けないと憲法で規定されているそうで、

今回、コロナ対策を行った公衆衛生庁もそのひとつだそうです。
そして、その陣頭指揮をとったのがアンデシュ・テグネル氏です。

モーニングショーは、テグネル氏に取材してみたらどうですか?
テグネル氏、海外のメディアや研究機関からの電話インタビュー、
スカイプ・インタビューに結構応じてますよ。
なんならメールアドレス教えましょか?

情報公開請求に対して、テグネル氏と前任者とのメールのやりとり、
まったく黒塗りなし、プライバシーなしで公開されてる
んですよ。

感染実態の予想や、ノルウェーのメディアにどんな目を向けていたか、
学校閉鎖についての相談、「もうあいつなんなの、ガッカリするわ」など、
いろいろ裏舞台が書かれてますし、
スウェーデン語だって、元気があれば読むことできる!
そこにメールアドレスも書いてあります。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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