ゴー宣ネット道場

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泉美木蘭
2020.10.4 11:50

感染症映画「コンテイジョン」を見て思ったこと

この間「Hulu」の1ヵ月無料視聴券をもらったので、登録して、
何人かの人に勧められたアメリカの感染症パニック映画
『コンテイジョン』を見た。

たしかにコロナパニックと似た「恐怖伝染」の話だなと思いつつ、
日本人ってこんなことしないよ、とも思った。
香港のカジノから新型ウイルスが発生して、パンデミックが起き、
アメリカでは街が封鎖されるんだけど、
たちまち無法地帯と化して、商店や薬局のガラスが割られたりして、
略奪、暴動、殺人、強盗が普通に起きる。
隣家には銃を持った強盗が入って、普通に「バン、バンバン!」
と銃声が響き、強盗殺人が行われているのを家の中からじっと
見ているという。

でも、アメリカは、こういう無法地帯化がいとも簡単に起きる国
だからこそ、こういう映画が作られたんだなあということが、
コロナで現在、現実に実証されている。
アメリカの世界観としてはすごく納得した。

あと、「この薬草がウイルスに効く」というあやしい情報を流す
人物が現れて、その薬草をもとめて殺人や強盗が起きるんだけど、
これもアメリカっぽいなあという感じがした。
まず、国民皆保険制度の日本は、医療の身近さが違うし、
大阪の「イソジン騒動」のときは、薬局からイソジンは消えたけど、
薬局やイソジンを持ってる人を襲うような日本人はいない。
そもそも、あやしい薬草を、他人を蹴飛ばしたり、殺したりしてでも
血まなこで手に入れようとするのは、
もともとアメリカには基本的な医療が受けられず、
普段から、自己判断でサプリを飲んでみたり、
効果のあやしい医療っぽいものや、メディシン・マンのような人に
すがるしかない人たちが多いからではないのかな・・・?
とも思えた。

日常生活を送る上で、その国の土壌として、どれほど基本的な安心感
を得られるものが整えられているかどうかというところは、
いざというときに、わりと大きな差が出るところのような気がする。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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テーマ: 「コロナ後のリベラル」

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