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高森明勅
2020.12.11 06:00皇統問題

皇室無視の「皇女」プラン

宮内庁の池田憲治次長は、定例の記者会見で「皇女」制度案について
質問され、憮然(ぶぜん)とした表情で「宮内庁としては聞いていない」
と答えたという(「週刊朝日」12月18日号掲載の友納尚子氏のレポート)。

やはり、私が推測した通り、同プランに宮内庁は全く関与していなかった。
つまり、天皇・皇后両陛下のお考えを(内々にでも)伺うことなく、
内閣が“勝手に”無理で非礼なゴマカシの措置を進めようとしていたのだ。
何という傲慢さか。

これに対し、「女性宮家」の場合は、事情がまるで違う。
宮内庁サイドから内閣に、その検討を働き掛けて来た経緯がある。
そのようなことが、天皇陛下のご意向も伺わずに、長官だけの判断で
できるはずがないのは、改めて言うまでもない。

現に、上皇陛下に10年以上も侍従長としてお仕えして来た渡邉允(まこと)氏が、
皇室の将来への強い危機感から、女性宮家の創設を求める発言をされたこともあった。
皇女プランと女性宮家の創設は、単に中身が正反対であるだけでなく、
皇室のお気持ちを踏まえているか、それとも頭から無視しているかという、
最も大切な1点でも決定的に異なる。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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