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高森明勅
2020.12.12 06:00皇統問題

皇子、皇女、皇孫

内閣が検討していると報じられた「皇女」制度案。
そのネーミングの“恥ずかしさ”が半端でない。
無知の程度が激しい。

皇女とは改めて言うまでもなく、天皇のご息女に当たる方に“限って
”遣(つか)われる言葉。

女性皇族の中でも、血縁が天皇に最も近く、それだけ尊貴なお立場だ。
なのに、それを皇族の身分を離れた女性に、尊称として一律に
遣うつもりだという。
身分の“詐称”と非難されても、反論の余地があるまい。

更に皇女は、「皇子」という語が①もっぱら天皇のご子息(男子)
に当たる方だけを指す用法と、②ご子息とご息女(女子)の両方を含む
(つまり男女に関わりなくお子様を指す)場合がある中で、
①の用法の際に、それと“区別”してご息女を意味する言葉として遣われる。
ところが、皇室典範での用法は②だ(6条)。

そうすると、皇子(②の用法)と皇女(①の用法)が混在して、
捻(ねじ)れた遣われ方をすることになる。
混乱は避けられないだろう。
その上、典範では世代を区別して、皇子の次の世代を「皇孫」と
呼んでいる(同条)。

ところが、「皇女」プランでは、世代に関係なく、
全て「皇女」で押し通すらしい。
もう無茶苦茶。

皇室を巡る制度なのに、信じ難いことに、
皇室典範との整合性がまるで考えられていない。
驚くべき杜撰(ずさん)さだ。このプランを捻(ひね)り
出した官邸官僚は、ちゃんと皇室典範を読んでいるのか。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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