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高森明勅
2020.12.28 06:00皇統問題

今年の最大の出来事

私にとって、公的な方面での今年最大の出来事は、
政府が目論んでいた「皇女」制度案を一先ず押し戻せたことだ。
これはタイミングが幸いした面も大きい。

しかし、きちんとしたロジックを提出すれば、
現実の政治を動かすことが出来る。

ご譲位を可能にする法整備の時に感じたことを、
この度も確認できた気がする(どちらの場合も、外側からは見えにくいが、
実は山尾志桜里衆院議員の存在が極めて大きな意味を持った)。
政府は国会を舐(な)めていたのではないか。

国民も甘く見ていた。
立皇嗣の礼が終わって、特例法の附帯決議に応えて、
皇位の安定継承に向けた検討を、いよいよ本格的に開始しなければならない
局面を迎え、「皇女」案で事実上、“先延ばし”しようと企てていたのが、
いきなり惨めに躓(つまず)いた。
来年の“本番”を控えて、幸先(さいさき)の良いスタートだ。

しかし、勿論(もちろん)、油断は禁物。
令和3年は、恐らくわが生涯で最も重大な1年になるだろう。
私的な領域での出来事としては、3月に初孫(わが長男の長女)が
生まれたこと。
8月に母が亡くなったこと。
これらが最も大きな出来事だった。
母は以前から、ひい孫が生まれるのを、本当に楽しみにしていた。
その母の存命中に、健やかにひい孫が生まれた報告が出来たことは、
有り難かった。

しかし、新型コロナウイルス感染症のせいで、初めてのひい孫を母に
直接、会わせる機会を永遠に失った。
これは痛恨の極み。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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