ゴー宣ネット道場

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泉美木蘭
2021.1.14 13:44

「倒産件数」は氷山の一角では?

「倒産件数は意外と少ない」という印象を与える記事が
あったので気になりました。

倉持弁護士がきっと詳しいと思うんですけど、
帝国データバンクなんかが出している「倒産件数」って、

あくまでも法的に債務整理をした件数だけで、
氷山の一角ですよね?
裁判所が閉じて、手続きしたくてもできなくなって、
遅れているというのもあるだろうし、

それ以外にも、法的な整理等はせずに、自分でそっと
商売をやめてしまった個人店主は大勢いるはずでは?

破産の処理などをして、データ上「倒産」とカウント
されるのと、
小さなお店の店主が、あきらめて自分の店をたたみ、
アマゾンの倉庫でアルバイトをはじめるのとは、
話が違うと
思うし。

帝国データバンクや東京商工リサーチの発表だと、
「飲食」の「倒産」は、780件、842件という数字だけど、
たとえば、飲食店に対して条例で「廃業届」の提出を
義務付けている大阪市からは、
昨年4~11月だけで、
市内で「廃業」した飲食店は3500件という数字が出ていました。

12月~今回の緊急事態宣言にかけてもっと膨大に増えている
のではないかと想像できます。
私が住んでいる新宿区では、ちょっと歩けば、潰れた店が
目に映ります。
コロナの肺炎で入院した人は身の回りにいないけど、
潰れた店はたびたび目に入るから、変だなと思うわけです。
きっと廃業数は相当の数にのぼると思います。

さらに、駅ビルや商業施設内に出店している店なんかは、
リース解約料や空調・内装の原状回復費用に1千万~数千万円
かかることもあって、閉じるに閉じられない状態もあると。

経済の悪化を、なんだか「大したことない」というふうに
扱う記事には要注意だと思います。

 

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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