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高森明勅
2021.2.22 06:00その他ニュース

生殺与奪の権を握らせるな!

吾峠呼世晴氏『鬼滅の刃』から、いくつか印象に残るセリフを紹介する。
しかし、未読の方には殆(ほとん)ど意味不明だろうし、
ひょっとしたらネタバレになるかも知れない。
逆に、既に読んだ人には今更(いまさら)という話なのだが。
それでも一応、ひょっとしたら見逃されるかも知れないセリフを、
私なりの感性で拾ってみる。

「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」(冨岡義勇)

「(人喰い鬼になった)妹が人を喰った時やることは2つ。
妹を殺す。お前は腹を切って死ぬ。
鬼になった妹を連れて行くというのはそういうことだ」(鱗滝左近次)

「神様、どうかこの人が今度生まれてくる時は、
鬼になんてなりませんように」(竈門炭治郎)

「老いることも死ぬことも、人間という儚(はかな)い生き物の美しさだ。
老いるからこそ、死ぬからこそ、堪(たま)らなく愛(いと)おしく、尊いのだ」
(煉獄杏寿郎)

「俺は派手にハッキリと命の序列を決めている。
まず、お前ら(内縁の?妻)3人、次に堅気(かたぎ)の人間たち、
そして俺だ」(宇髄天元)

「君たちが捨て駒(ごま)だとするならば、私も同じく捨て駒だ」
(産屋敷耀哉)

「ただ守りたかった。自分の命よりもあなたの命が重かった」
(戦死した剣士の遺書より)

「幸せは長さではない。見て欲しい、私のこの幸せの深さを」(同)…

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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