ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2021.3.24 10:31日々の出来事

「世界のゴー宣ファンサイト」への注文

「世界のゴー宣ファンサイト」の「よしりん辻説法」の感想会が
とても楽しい。
『よしりん辻説法』は論を主目的に語る漫画ではないので、
感想をもらえない。
単にあのコマが笑えたという感想でもいいのだが、なかなか
反応をもらえない。

ギャグ漫画になればなるほど、大人は感想をくれない。
ギャグ漫画は苦しいものなのに、評価がないから、虚しくなっ
てくる。
60歳代後半になって、ギャグ漫画を描ける漫画家なんか
いないのだから、漫画史上初の挑戦をやっているのに、
誰も評価してくれない。
無駄に消耗するだけならやめた方がいいのだろうかと
思ってしまう。

そんなときに、「世界のゴー宣ファンサイト」のように、
『よしりん辻説法』についての感想会をやってくれると、
大いに励まされる。

ただし、もう新しい「よしりん語」は出ないのだろうか?
わしの創作、「アナヒラキシ―将校群」のような天才的、
センス抜群の「よしりん語」を、素人に期待するのは無理
なのだろうか?

「よしりん語」もどんどん新陳代謝しながら描いていこう
と思っているのに、わしばっかりに創作の荷を負わせて、
良心が痛まないのだろうか?
わしはキリストじゃないぞ。

それから、わしに質問があるなら、ライジングのQ&Aに
送ってくれ。
「世界のゴー宣ファンサイト」に送った質問をカレー経由で
わしに送って来るというのは妙な甘えの構造を感じる。
O&Aはわしとの直接の交流の場だ。
優れた質問は取り上げるが、めんどくさい質問はボツにする。
みんな甘江照輝(あまえてるてる)じゃないか?
わしも『よしりん辻説法』の感想がないなどと甘江照輝
だけんどね。

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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