ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2021.3.31 07:43日々の出来事

「あいまいさ」を許さぬ議論をしよう

倉持麟太郎氏の日本人は「あいまいさ」を放置しては
いけないという演説を聴いて、大変心強い思いがした。
最近ずっと「ゴー宣道場」内でも「あいまいさ」が蓄積
しているので、そろそろ「あいまいさのまん延防止措置」
をとらねばならないと考えていたところだ。

「ゴー宣道場」はあくまでも「道場」なので、議論の
白黒をつけて、次に進みたいと前々から思っていた。
だが、それをやると傷ついて逃げ出すのではないかと
思って、「あいまいさ」を許容していたのである。

何度も言うが、わしは間違いを間違いと認めることは
造作もないことで、作品の中でも、誰に要求された
わけでもないのに、謝罪したりしている。
そうするのは当然のことで、自分が成長しているからだ。
変節ではなくて、成長しただけなので、恥じることでは
ないし、思想が成熟していく過程では、誤りを潔く認め
なければ、思想全体の整合性がとれなくなる。

「ゴー宣道場」はこれから「あいまいさ」のまん延を放置
するのは止めよう。
日本人の気質を変えていくには、まず自分の現場から
始めねばならない。
その際、絶対に傷ついて辞めると言い出さないこと!
門下生も参加者もネットで見る者たちも、しっかり見て
いてくれ。

言っておくがわしは「糾弾会」は嫌いだし、「集団リンチ」
は大嫌いだ。
これははっきりしておかないと、赤軍派みたいになって
しまう。
優しさと厳しさを両立させて、純粋に議論を公論まで
高めていく覚悟をしなければならない。

今日が「新潟圏ゴー宣道場」の応募締め切りだ。
新潟では相当面白い議論が見られるだろう。
倉持氏の理念に沿って、日本人的な「あいまいさ」を
許容しない議論をやってみたいと思う。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: ゴー宣DOJO in名古屋「人権カルトと日本人論」

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