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小林よしのり
2021.4.21 06:20日々の出来事

変異株が怖いはずない

マスコミや自称専門家が、変異株は60歳以下も重症化
すると国民を脅している。
いつまでもいつまでもマスコミは恐怖を国民の脳髄まで
染みわたらせようと必死である。カルトそのものだ。

コロナ患者と判明した後に、基礎疾患があるかどうかを
調べたわけではあるまい。
患者の自己申告でしかないはずだ。
60歳以下の患者のほとんどが肥満体だという医師の
報告もある。
肥満体なら重症化してもいいというわけではないが、
あいにくコロナは肥満体には厳しい。

今の実効再生産数や陽性反応の増え方を見る限り、
やはりインフルエンザ以上のものではない。
医療が逼迫するのは相変わらず新コロを指定感染症の
5類に落とさないからだ。
インフルエンザのように、どこの病院でも診られるように
すれば医療崩壊は起こらない。

インフルエンザでは冬場に毎日6万人の「患者」が
出ていても、医療崩壊は起こっていない。
病院のために国民が自由を失うなんて発想が狂って
いるのであって、国民のために病院が命がけで働く
というのが普通のことだ。
警察のために国民が自由を失うとか、自衛隊のために
国民が自粛するなんてことはあり得ない。

医者は民間経営であっても、公的な職業であり、国民
の外出を禁じて、免疫機能を落とさせ、健康に害を
与えて、鬱の患者を量産し、子供や女性の自殺者を
増やしていては、本末転倒である。
プロフェッショナルとは言えない。
医者は国民を脅すのではなく、厚労省と政府を脅す
のが筋である。
国民を脅す医者はやぶ医者である。

2020年、日本で新型コロナ感染症の死亡者は3414人。
全ての死亡者数は138万4544人。
コロナ感染を原因とする死亡者数の割合は、0.25%。
99.75%はコロナ以外の死因という事実は重要である。

いわゆる専門家は「ミクロ」しか見ない。
「マクロ」で見ることができない。
マスコミはミクロを最大限に拡大して、マクロの比較が
全然できない。
「ミクロの決死圏」じゃないんだから、どこまで小さな
人間になっているんだ?

しょせんウイルスの前に人為的な抵抗策はすべて破綻
する。
マンボウも緊急事態宣言も一緒だ。
人流も密も関係ない。人口密度と感染者数が全然関係
ないこともデータで出ている。
ジタバタしたってしょうがない。

ミシガン州は国民の40%以上がワクチンを接種した
のに、感染者が爆発的に増えている。
チリのワクチン接種率は世界3位なのに、感染者が
さらに増えている。
イスラエルやイギリスの感染者が減っているのは、
果たしてワクチンのためなのか、集団免疫に達した
ためなのか、分かりゃしない。

いくら変異株で日本の陽性者が増えようと、さざ波だ。
日本では大津波にならずにピークアウトする。
集団免疫を作るためには抑圧しないのが一番いい。
マンボウも緊急事態宣言も全く無駄だ。
コロナ禍を長びかせるだけ。
総合知が足りない馬鹿どもが右往左往して、犠牲者
を増やしている。
実にくだらない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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