ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2021.10.10 21:40

岡山、ゴー宣道場おつかれさまでした

岡山での「中四国ゴー宣道場」、お疲れさまでした。
ゲストにお越し下さった矢部万紀子さんのお話しからは、
皇室の女性を「働く女性」としてとらえ、
その取り巻く環境や、起きた出来事から、
「ご本人は一体どんな心情でいらっしゃることだろうか」
ということを、とても深く洞察して来られたことが、
伝わってきました。

特に、皇室の方々を一個人として想像してみたときに、
このような状態で、女性宮家が創設されたとしても、
そこに残りたいと思うだろうか、
自分の姉が血祭りにあげられているのを目の前にして、
弟の悠仁様は、この国民のためにすべてを犠牲にして
その一度きりの人生を、天皇としてのつとめに励もうと
思えるだろうか、といった、生々しさをともなう問いは、
本当なら、マスコミ各社に登場する「識者」とされる人々から、
「ゴシップに踊り狂う世の中をいさめる常識人の声」として、
もっと当たり前のように聞こえてこなければならないものだと
思います。

自分が体験したことのない世界の苦痛は、
想像することはできても、現実はさらに苛烈な状態で、
逃げ道が一切奪われているということまで、
考えなければなりません。
今日、ホワイトボードに貼り出された、
眞子さまと小室さんを誹謗中傷する人々の言説からは、
その苦痛を、ひとりの人間として思いやる気持ち、
少しでも想像してみる素振りはまったくなく、
ただただゲスいばかりです。

反論する権利がない方々であるということも一切考えず、
人生を叩き壊すような公開リンチに、
堂々と参加している大人たちは、
子どものいじめ問題や、虐待問題などに接しても、
きっと、「やっちまえ!」に回る人々なんでしょう。
「やるなら、反撃して来ないやつをやれ!」という感覚も
あるでしょうか。
今後、誹謗中傷する人を見かけたときは、
「そういうゲスいやつら」とレッテルを貼って、
はっきりと蔑視したほうが良いです。

これまで自然に、静かに、善良な庶民として
皇室を見ていた人々が、あちこちで意識的に
「こんな誹謗中傷がまかり通ってるなんておかしいのでは?」
という空気を作り、異常な言説は「異常」と峻別していくしか
ありません。

今回はステージもある大きな会場でしたが、
雰囲気に落ち着きがあって、
真剣さとリラックスした感覚の両方を行き来できるよい環境
でした。
設営のすばらしさと、参加者の集中力などが作ってくれた
空気のおかげだと思います。
ありがとうございました。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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