ゴー宣ネット道場

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笹幸恵
2021.11.26 09:47皇室

眞子さん・圭さん結婚問題ー週刊文春・新潮12/2号を読む。

引っ張るね。
まだまだ引っ張る、眞子さん・圭さんに関する
今週の週刊文春&新潮。
二誌とも、大衆の低俗な興味関心を引くタイトル。

週刊文春
「入籍後に解決金一括払い 小室圭さんマネーの謎」

週刊新潮
「自由満喫 開放感でやはり合格は無理!?
眞子さん・圭さん 摩天楼はバラ色か」

週刊新潮は、特集と銘打っているとはいえ
3ページを割くのみで、識者コメントもなし。
中身はスカスカ。
メインの一つが二人の新居であるヘルズ・キッチンの街の様子だ。
『ウエストサイドストーリー』の舞台になったこと、
すでに周辺にパパラッチがいること。
そして、「マンハッタンの中では非常に住みやすい」という
現地在住ジャーナリストの声を紹介しているのに、
「気がかりなのは治安」「アジア人を標的にしたヘイトクライムも多発」
と恐怖と不安を煽る。
その流れで新居の裏手にあるNY市警の騎馬警官隊に取材するも、
「治安は我々が守るから安心してほしい」という良心的なコメントのみ。
それならいいではないか、という話にしかならないのだけど、
次の司法試験や生活費などに触れて再び不安を煽る。
どうしても「ほらね、だから言わんこっちゃない」という
大衆のゲスな期待に応えないといけないらしい。

後半、もう一つのメインは、愛子さまが黒田清子さんのティアラを借りて
成年の祝賀行事を行う件。
愛子さまと比較して眞子さんは・・・というネットのコメントを引用、
「天皇家に比べて秋篠宮家は良識がない」とでも言いたげだ。

こうした人々は、ほんの数年前まで当時の皇太子一家を
バッシングしまくっていたことを、すっかり忘れ去っている。
なんと移り気で無責任なことか。



一方の週刊文春。
こちらは実につまらないことに血道を上げている。
タイトルにある「小室マネーの謎」とは一体何なのかと思ったら、
触れている箇所は「交渉の経緯を知る人物」のコメントのみ。

「(弁護士は)解決金の”出所”がどこなのかについては
明らかにしていません。それもあって『入籍後すぐに
約四百万円ものお金を振り込むことができたのは、
小室さん本人ではなく眞子さんが支払ったからではないか』と
囁かれています」

・・・え、たったこれだけ??? 
拍子抜け。
だから何だとしか言いようがない。

先週は「支払いはいつなのか、一括なのか分割なのか」と
騒いでおいて、間を置かず一括で支払ったら支払ったで
「出所はどこなのか」と勘繰る。
悪意のある小姑が懸命に粗探ししているようにしか見えない。
そもそも、それ知ってどうするの?

記事の後半では、これまでの留学費用や弁護士費用などで
圭さんにどれだけの支出があったか、
これからの返済費用はどのくらいか、といった計算を
せっせと行っている。ご苦労なことである。

記事を読んで驚いたのは、これまで弁護士資格がないなら
年収600万円くらいではないかと言われていたのに、
実態は違うということ。
「弁護士になることを前提として雇用しているため、
弁護士と同等の報酬額で契約している、
不合格になったからといって、契約変更は考えづらい」
というNYの複数の弁護士の言を載せている。
せっせと費用計算していた文春も、こうなると
「家計が即赤字になるとは考えづらい」という
結論にならざるを得ない。
「年収600万円じゃ返済もままならないぞ、
だから言わんこっちゃない」という大衆のゲスな期待に
応えるのに失敗した格好だ。

新潮と異なり、文春は識者コメントを「拡大版」として掲載。
作家、書評家、医師、大学教授、皇室ジャーナリストと
多彩な顔触れ。

養老孟司さんは、皇室問題について至極真っ当なことを言っている。
「二人の問題というより、現代に定着した『個人の尊重』と
いう考え方が、皇室の実情と合わなくなってきた」
「政治家や国民が、皇室の将来を真剣に考えてこなかった、
これも一種の無自覚の結果」
「いずれ後継者問題に行き当たるのは、わかっていたはず」
「問題が起きればその時に考えればいいと、課題をずっと
先送りにしてきた」
その上で、政治家や国民に対して、天皇制がどうあるべきか、
しっかり向き合わなければいけない時期だ、と締めくくる。
同感です。

面白かったのは大学教授の森暢平氏。
タイトルが「報道を続ける『週刊文春』の下品さ」で、
事実ではないことを「疑惑」として報じ続けることを批判。
「文春をはじめとする週刊誌は、『世間』を背負った記事を
書いたほうが、よく売れる。西欧的な個人を前提とした
『社会』とは異なり、世間は、集団による文化的圧力として
機能する」
と喝破。全くその通りです。

識者コメントの最後は、男系原理主義者の百地章。
眞子さん・圭さん騒動で、「女性宮家がいかにリスクが伴うか」を
記しているが、全く腑に落ちない。
配偶者や子も皇族になる”女性宮家案”について触れ、
「配偶者のパーソナリティ次第で、リスクが生じかねません」
と述べている。
「例えば、眞子さんが女性宮家の当主となり、その夫である
小室圭さんが皇族として、宮中行事に参加する未来も
あり得たのです」

???
これのどこがリスクなのか、さっぱりわからない。
自分の好き嫌いの話をしているだけでは?

さらにこう述べる。
「これまで民間人の美智子さまや雅子さまが皇室に入り、
立派な皇族となられる姿を見てきました。ましてや
皇族と親戚関係にある、旧宮家の方であれば、
お育ちになった環境からしても、存分に勤めを
果たされることは想像に難くありません」

旧宮家復活案をゴリ押ししたい気持ちが強すぎて、
矛盾に全く気が付いていないらしい。
美智子さまも雅子さまも立派な皇族となられたのなら、
配偶者のパーソナリティがリスクだという主張に
何の説得力も持たないではないか。
究極のご都合主義。
数年前も同じような指摘をした記憶があるけど、
少しもアップデートされていない。

旧宮家の方がいるというのなら、
ぜひ紹介してください。
まさか希望的観測とご都合主義だけで
「いるいる」と言っているわけではないですよね?
まさかね?

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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