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高森明勅
2021.12.1 09:00皇室

秋篠宮殿下のお誕生日に際しての記者会見での悲痛なご発言

11月30日は秋篠宮殿下の56歳のお誕生日。
国民の1人として心からお祝い申し上げる。

同日、殿下の記者会見でのご発言が公開された。
その内容に衝撃を受けた人も少なくないのではあるまいか。
その「皇嗣」という重いお立場を考えると、
大きな勇気を奮ってのご発言と拝察できる。

《秋篠宮殿下の週刊誌・ネット批判》

何しろ、上皇后陛下を巡る週刊誌の虚構記事
(宮内庁のホームページと照らし合わせると「週刊新潮」
令和2年12月24日号と分かる)などを批判され、
ご長女の眞子さまが複雑性PTSDと診断された原因を、
週刊誌報道とネット上の書き込みであると、名指しされているのだ。

勿論、記者がそのことを質問したという前提があり、
又、客観的にはご指摘の通りだろう。
私自身も及ばずながら、かねてその辺りの酷さについて、
しばしば述べて来た。
だが少なくとも制度上、次の代の「国民統合の象徴」とされている方が、
ここまで踏み込んだ発言をされるのは、明らかに異例だろう。
それほど、事態が煮詰まっていることを意味するのではあるまいか。

《もはや臨界点に達した》

私はこれまで、事実無根の皇室バッシングが繰り返され、
皇室を担う方々の人権無視と人格否定が横行する事態を問題視し、
憲法が定める世襲の象徴天皇を巡る制度と絶対的に
矛盾・対立しない限り、皇室の方々の人権とプライバシーが
極力、尊重されるべきことを訴えて来た。

この度の秋篠宮殿下のご発言は、当事者ご自身が皇室バッシングの異常さに、
かなり率直に言及されたものであり、その事実を深刻に受け止めるべきだ。
事態がもはやこれ以上放置できない臨界点に達した、
悲痛な“シグナル“以外の何物でもなかろう。

皇室の方々の名誉と尊厳が蔑ろにされることは、
天皇が「日本国の象徴」「日本国民統合の象徴」であられるべきことを規定した、
憲法それ自体の規範的要請にも反すると言い得るはずだ。

追記
同じ11月30日、プレジデントオンラインに拙著『「女性天皇」の成立』
抜粋記事①が公開された。
この後、12月5日に②、同6日に③が公開される予定。
又、同日、翌日放送のフジテレビ「バイキングmore」に
VTR出演の為に、Zoomを利用したインタビュー収録を行った。
愛子内親王殿下のご成年を巡って。
果たしてどのような形で放送されるか。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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