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笹幸恵
2021.12.20 20:03皇室

妄想だけで原稿を書く竹内久美子『WiLL』2022年1月号

『WiLL』2022年1月号「小室夫妻ーNYセレブ逃避行」の
第二弾は竹内久美子。
「皇族の品格を守る対策を」と題して、
ほとんど最初から最後まで妄想に終始している。
ツッコミどころ満載なので省略したいところだが、
このトンチンカンぶりはすさまじいので
全部つっこんでおきたい。

まず冒頭、小室眞子さん・圭さんの結婚会見で
こう述べている。

あの会見のあと、あまりの衝撃に食事も喉を通らなくなり、
数日間、体調を崩してしまうほどでした。

辛酸なめ子と同じタイプ、繊細さをウリにしてスタート。
以下、脳内妄想劇場。

【妄想1】
会見で、これまでの圭さんの行動は独断ではない、
自分がお願いする方向で決めたと眞子さんが
発言したことに対して、
ショックのあまり倒れそうになったのです。
「本当だろうか、誰かに言わされているのでは
ないか」という疑念が、いまだに拭えません。

なんでだ。
私はあの眞子さんの言葉を聞いて、じつに凛々しく、
自立した意思をもった女性だと感動すら覚えた。
「誰かに言わされている」などという発想は、
その人に主体的な意思があるとは全く思っていない場合か、
自分の思い通りにならない人に対して
自身を納得させるためのバイアスでしかない。

ここで、竹内は金銭トラブルに関しても
「お願いと言っても皇族なんだから指示になる」
「皇族が一般人の金銭トラブルに介入することなど前代未聞」
「とんでもない汚点」と眞子さんを罵っているが、
それこそがとんでもない。
法に則って裁かれるものに対し、明らかな「黒」を「白」と指示して
実際にそうなったのなら前代未聞だが、そうではない。
そもそも借金か否かという認識のズレがある中で、
婚約者である圭さんと対応の仕方を決めたに過ぎない。
相手方に何らかの圧力をかけたわけでもないし、
そもそも皇族にそんな権力はない。
それどころか、自由な発言もままならないのだ。
何が「とんでもない」のか、少し頭を冷やして考えなさい。

【妄想2】
紀子さまの父である川嶋辰彦氏の逝去について、
命を張って、孫の眞子さんの結婚を阻止しようと
されたのではないか。そう思わざるを得ませんでした。
(それでも二人が結婚を進めるという非常識なことをしたのは)
小室圭氏の司法試験が不合格であることがわかっていて、
それを糊塗するために、進めたのではないでしょうか。
そう思うと慄然とします。

この一文に私のほうが慄然とした。
ネガティブ思考などという枠を超え、目の前の事象に対する
認知が歪んでいるとしか思えない。

竹内はさらに妄想を続ける。
【妄想3】
小室さんが眞子さんに「自分からお願いした」と言わせ、
自分と母親の不祥事の責任の一端を担わせたのではないか。
そうなると、これまた最低な話です。

【妄想4】
「前倒しの留学」「海外に拠点」という眞子さんの願い
について、
もし眞子さんが本当にお願い、いや事実上指示したと
するのなら、日本を脱出することを目的としているとしか
考えられず、嘆かわしい限りです。
そしてもし、そう言わされているのなら、またしても
小室さんの妻を大事にしていないという本音が
現れたことになります。

女は主体性がなく、男は女を騙すろくでもない相手、
という脳内妄想は留まることを知らない。
悪質なのは、あくまで竹内の脳内妄想の話なのに、
「それが本当なら〇〇です」と、嘆いてみせたり
新たな事実を発見したかのように書いてみせることだ。
妄想は自由。だけど根拠のない妄想のダダ洩れを
記事にする価値があるのか、『WiLL』はその価値判断も
できないのだと思わざるを得ない。


ここからさらに妄想が炸裂!

【妄想5】
(眞子さんや小室母の、病気を盾にした逃れ方に不信感を抱き)
この会見から私が直感したのは、もしかしたらお二人の背後に
あるのは数人の支持者とか、何らかの団体ではなく、もっと
大きな規模のものではないかということです。

ちょっと、もう何を言っているのかわからない。
この後、小室さんは中国系国際弁護士に
物心両面でサポートされているとか、
NYの日系人の団体が関わっているという話を紹介し、
「かの国が世界中の組織に”静かなる侵略”を続けている
ことは周知の通りでしょう」と述べている。
何となく、「中国か、そりゃいかん」という
印象を抱きがちだが、二つ目に挙げられている
NYの日系人団体はそもそも全く関係がないし、
一つ目の「中国系」の持つ意味も判然としない。
まるでコロナ恐怖症のようだ。
重症化しないのにコロナというだけで恐れ、
自粛のせいで経済的ダメージを負った弱者には
目もくれない。不安と恐怖のせいで本質が
全く見えていないのだ。

と、ここまで書いてまだ半分くらい。
だめだ、お腹すいた。
その2に続く!

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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