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笹幸恵
2021.12.26 13:13皇統問題

女性天皇賛成、女系天皇反対論者は究極の差別主義者である。

昨日の生放送で話題にのぼった、女性天皇賛成、
女系天皇反対論者のロジックをあらためて考えてみた。

※女性・女系の違いとは
愛子さまは父親が天皇だから「男系」の女性天皇、
その愛子さまから生まれたお子様は、即位された場合、
母親が天皇だから「女系」の天皇となる。

高市早苗は、月刊文藝春秋で次のように述べている。

仮に愛子さまがAさんという民間の男性と結婚され、
第一子に女子が誕生して天皇に即位されると、
「女系(母親もしく母方の先祖が天皇)の女性天皇」
となられます。
この天皇の男系の祖先はA家、女系の祖先は小和田家
(雅子さまの父親の姓)ということになります。
最初は男系の女性天皇、次に女系の女性天皇とすると、
二代で男系の祖先も女系の祖先も民間人ということに
なってしまいます。
(中略)
男系の祖先も女系の祖先も民間人ですという方が
天皇に即位されたら、「ご皇室不要論」に繋がる
のではないかと危惧しています。

これを家系図で表すとこんな具合。

青が男系、オレンジが女系。
女系女性天皇にとって、男系祖先はA家となり、
女系祖先は小和田家になる・・・・って、なるか????

そもそもこの家系図には大きな矛盾がある。

①女系を辿り続けるなら、皇后陛下の母親にあたる
江頭家に行かなければおかしい。なぜここで男系の
小和田家に着地するのか。

②女系女性天皇にとって祖母にあたる皇后陛下のところで
小和田家に着地するなら、
母にあたる愛子さまの男系祖先を辿るほうが自然であり、
そこは当然、天皇家となる。

③これをスルーしているということは、
家=姓という観念しか持ち合わせていないからではないか。
天皇家には姓がない。そのことに気づいていないから
皇后陛下のご実家である小和田家(女系女性天皇に
とっては曽祖父)に着地するのではないか
(そうでないと説明がつかない)。

④いや、じゃあ江頭家でもいいよ、どっちにしても
祖先を遡ったら民間人になるじゃないか、
だからダメなんだという人がいるかもしれない。
だとするなら、そもそも男系の女性天皇OK、
女系天皇NGというロジックは成立しない。
愛子さまが天皇になった時点で、女系を辿れば民間人。
したがって女性天皇にもNGと言わなければ辻褄が合わない。
詭弁である。

⑤いやいや、男系の女性天皇は過去にもいたし、
結婚もせず、次の男系男子に皇位を譲った、
つまり「中継ぎ」としてはOKなんだと言うかもしれない。
それならば、高市早苗はこう明言すべきだ。
「男系の女性天皇は賛成します。愛子さまはOKです。
ただし愛子さまは生涯独身でいなければなりません。
万が一お子様が生まれたとしても、そのお子様は
皇位継承権を持ちません」


まとめ:
ムチャクチャだ。
男ならば結婚してそのお子様(男)は皇位継承権を得る。
ところが女ならば、生涯独身を強いられ、たとえ子供が生まれたと
しても男女問わず皇位継承権はない。
ただ女というだけで!!!
これぞ究極の男女差別ではないか。
どれほど残酷な主張をしているか、少しは頭を使って考えろ。



男系原理主義者が無理と屁理屈をこねくり回さずとも、
多くの国民はほとんど無意識のうちに、常識的な家系図を
描いている。直系を表した家系図はこちら。誠にシンプル。



男系を主張する者は、天皇という地位より
「血筋」を重要視している。
天皇としてどう在ったか、そのことは念頭になく、
ただ「血統=伝統」と言い張っているのである。
それは象徴天皇の在り方を模索し続けた上皇陛下の
なさりようを真っ向から否定するものだ。
なぜそれがわからない。
そんな人がよく皇室への敬愛だの尊皇心だのと言えたもんだ。
血統が日本の伝統? ろくでもないね。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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