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小林よしのり
2022.3.11 09:54日々の出来事

陰謀論で親プーチンになる者は保守ではない

カレーせんべいが「世界のゴー宣ファンサイト」で、松田氏の
動画を紹介している。
ウクライナの歴史を勉強しているので、動画を見る時間が
ないが、カレーが主旨を箇条書きしてくれているので助かる。

はっきり言って、子供の論理だ。
他国の国内事情なんて悪だらけなのは当たり前だ。
ジャーナリストはオウム真理教を取材した江川紹子みたいに
なってしまう落とし穴がある。話としては聞いておくよ。

だが、コロナワクチンの危険性を警告する側が、この陰謀論
にのったらおしまいだ。
単なる「反マスコミ」で陰謀論による「反ワクチン」なってる者は、
「反マスコミ」で、陰謀論による「親プーチン」になったりする。
根拠が「陰謀論」と「反マスコミ」の連中は、あくまでも「科学」
と「経験」によって、主張している我々の足を引っ張る結果しか
もたらさない。

日本国としても、プーチン支持を唱えたり、価値相対主義に
嵌ったら、国を危うくする。
今はゼレンスキー大統領を英雄とするのが正しい道である。
ウクライナのナショナリズムの復権を支持するのが正しい。

しかし、ネットばっかり見てる奴らって、日本人の主観から
価値の順列を決めることができない。
「陰謀論」に嵌って、価値相対主義に堕してしまう。
そんな奴らが「保守」のはずがないし、「愛国者」でもない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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