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小林よしのり
2023.3.3 09:03日々の出来事

政治家に「依存」せず、国民の常識に従わせろ

政治家に「期待」するのはいいかもしれないが、政治家に
「依存」するのは止めるべきだ。

立憲民主党の中に「DSの言われるままにロシア制裁を
続けてきた日本の岸田政権」などと言う議員がいるそうだ。
「DS」とはDeep Stateの略で、「闇の政府」などと
訳される。
世界にはアメリカ以上のショッカーみたいな権力がある
らしい。

そういう陰謀論を信じている政治家もいるのだし、
皇統の「男系固執」だって完全なカルトだろう。
カルトの根源には、シナ男系主義、儒教の影響がある。
シナより韓国の儒教の方がもっと強力だから、男尊女卑
が強すぎて、韓国の少子化は日本よりも加速している。
まず皇統問題で男尊女卑を除去するところから始める
必要がある。

カルトを信じるのは、その人物の人格のバランスが
崩れているからであって、皇統問題以外なら大丈夫
なんて太鼓判を押すことは出来ない。
人格の崩れは、何の分野で、どう噴出するか分からない。
政治家を全面信頼するわけにはいかない。

わしはかつて「プロになれ」と言ってきたが、もはや
プロが劣化しすぎて、アマチュア以下になってきた。
アマチュアがプロ以上の専門知識を学ぶ必要はない。
常識と国語力があれば、狂った主張は狂ってると判別
出来るはずだ。

だが、現に狂ったカルト男系主義に固執する政治家が
多数になってしまった。
我々は街に出てデモをする代わりに、Twitterで常識を
叫んでいるに過ぎない。
政治家に「依存」するのではなく、立場を逆転させなけ
ればならない。
政治家を日本国民の常識に従わせるしかない!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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