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笹幸恵
2025.3.7 13:37皇統問題

女性皇族をあまりにも軽んじている。下世話で薄っぺらな大衆心理を自画自賛する八幡和郎。

八幡和郎がまたしても皇統問題について
無責任かつ薄っぺらな意見を述べいる(今回は自画自賛付き)。

愛子さまと佳子さまがいつまでも宙ぶらりん…
「悠仁さまの次の天皇候補」を増やせない大問題
https://news.yahoo.co.jp/articles/dda7820b7cccb8cb1dc0cbc366d061dc78373676
冒頭は悠仁さまの成年記者会見の話題。
絶賛しているようでいて、見立てが実に軽薄、下世話。
「大河ドラマの一条天皇を思い出した」とか、
丁寧な言葉選びに対しては、「公務に携わっていく中で
自分の意見を創り上げればよい」とか(何だその上から目線は?)、
「結婚の話ではなく、共学だった中高で女子生徒たちと
どんな交流があったのかを聞きたかった」とか。

「どのような学校生活だったか」ではなく?
「どのような友人関係を育まれたか」ではなく?
女子生徒との交流???

・・・・・・。
下世話な大衆心理がいきなり出てきて気持ちわるッ。


しかしこんなものは序の口。

例によって、有識者会議(令和3年)が
皇位継承という本質的課題から逃げ、
「皇族数の確保」でお茶を濁しているにもかかわらず、
これを前提として話は続く。

(以下要旨)
①女性皇族が本人だけ結婚後も皇室に残れるようにする(単独残留案)
②皇族が旧宮家の子を養子にする(旧宮家養子案)
このワンセットで議論を進めるはずだったのに、
①だけ先行して、②は継続審議となっているのは想定外!
立憲民主党のせいだ!
あいつらは②を先送りにしたがっている。
だから議論が進まない。
その結果、いたるところが弊害が生まれている!!

その弊害がこちら。

「旧宮家養子案」についていえば、
常識的には15歳から20歳過ぎあたりで
養子縁組をすることが想定されており、
当事者となる方々が宙に浮いてしまって
迷惑がかかっている。

養子縁組の年齢の常識など聞いたことないけど、
そもそも当事者って具体的に誰?
迷惑がかかってるって、本人に聞いたの、それ?(笑)

養子をとるのは妃殿下や女王さまでもいいのだが、
皇位継承順位第3位の常陸宮さまが第一号を成立させたほうが
説得力があり、89歳というご年齢を考えると急いだほうがいい。

んん? 説得力?? 何の??
89歳の常陸宮さまが15歳の養子をとるの?
勝手な設定、そのご迷惑は考えなくていいの?

その上で、女系容認論の「問題点」を挙げているが、
この人は基本的に「君臣の別」がわかっていないので、
「眞子さんと小室圭氏の子孫がもしいれば」とか、
「昭和天皇の長女である東久邇成子さまの子孫が最有力」とか、
もう頼むから黙っていてくれ、というレベルの
めちゃくちゃな論を展開する。
どんな立派な経歴でも、
自分の無知を知らないバカってこわいよね。

で、①の単独残留案(女性皇族の結婚相手やその子供は
皇族にしない)の場合について、次のように述べている。

夫も皇族になるなら、希望者はあまりいないと思う。
婿養子に近いので長男は難しい。
原則として仕事もやめなくてはならないし、窮屈である。
また、皇族になりたいという男性はいわば野心家で、
皇室にとって歓迎できない。
野田佳彦氏は、女性宮家が誕生していたら、いまごろ、
小室圭氏が殿下になっていたことを忘れているのではあるまいか。

この一文、女性は皇族になることとの非対称性について、
これを合理的とする理由に一切なっていない。
挙げ句、週刊誌報道の印象操作にたっぷり影響を受けた
薄っぺらな大衆心理を見事に披露している。

単独残留案なら、住まいも、
いま国会議員宿舎に女性議員の夫である民間人が
住んでいるのと同じで問題ない。
夫となる人も自分の仕事も続けられる。

(その仕事が皇族の夫として相応しくないなら)
皇室行事参加は遠慮いただくとか、
赤坂御苑外に引っ越してもらえばいいだけだ。

こういう条件なら、堅い仕事の人なら大体いいわけで、
お相手探しも楽になる。

もはや「テキトーでいいじゃん」と言っているようなもの。
女性蔑視が脳髄まで染み渡っている化石に
いくら言ってもわからないだろうが、
女性皇族をあまりに軽んじている。


で、最後。

将来、佳子さまや愛子さまのお子様を皇族にする可能性は、
悠仁さまのお子様がどうなるか、
旧宮家からの養子がうまく機能するかなども総合的に見て
20年くらいしてから検討すれば良い話だ。
こんないい話を一部の政治家の面子でブロックするのは、
なんとも不条理ではないだろうか。


なんとも的外れ、浅薄の極み。
悠仁さまのご結婚相手はどうなるのか。
お相手がいたとして、さらに男子を産めとの重圧をかけるのか。
雅子さまのご心労を目の当たりにしてなお、
女性にその理不尽を強いる理由は何か。
養子とは誰か。
「君臣の別」をないがしろにする理由は何か。
そもそも、それらを踏まえた上で皇位継承問題を
真剣に考えたことがあるのか。

これらについて思考した形跡が一切ない
薄っぺらい自説を、「こんないい話」などと
自画自賛するなんてネジが外れてる。

無知蒙昧、厚顔無恥とは
まさに八幡のことである。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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