ふと思ったんですが、麻生太郎さん、約1年前はこんな事をおっしゃってました。
これを読んだ時には、そりゃあもう腹がたちました。国家の根幹に関わる皇室の問題を、「静謐」言い換えれば「クローズに、こっそりと」協議して決めちゃおうなどと、自身の派閥の会合で言ってるんですから。
一方、昨日の報道では
「安定的皇位継承の法制化を求める国民大会」で、大々的にスピーチしています。
という事は麻生さん、もう「静謐に」進めようなどという考えを改められたという事ですね。
えらい!!!
私も同じ「安定的皇位継承の法制化を求める国民」ですので、国民を挙げて大々的に議論して行く事に大賛成です。
麻生さんも私も、一君万民の中では同じく国民。
方策についての意見は違えども、「広く会議を興し万機公論に決すべし」という姿勢を打ち出されるなら、さすが自由民主党最高顧問!と感服いたします。
杞憂とは思いますが、もしこの先再び「静謐に」などと述べ始めたり、それに準じた行動をされる事があったら、意見の相違を超えた限りない失望を抱く事でしょう。
もし今国会で「立法府の総意」がまとまらなければ、それはつまり(概ねであっても)憲法第1条に掲げられた「国民の総意」に基づいていないという事であり、天皇・皇室にまつわる議論としては要件を満たしていないという事です。
繰り返しますが、自由民主党最高顧問・麻生太郎氏は、「国民大会」と銘打った場でスピーチする事で、かつては自ら述べていた「静謐」な議論という観念を、自身の行動で完全否定しました。
もう「静謐」はお終いです。
未来にわたって皇室とどのような関係を築き、受け継いで行きたいか。広く、広く国民を挙げて議論する時期に来ています。