NHKから国民を守る党の浜田聡参議院議員(参考記事:カルトもだちの輪ッ!!)が、YouTube動画の中で、男系固執論者の論理的支柱である百地章から届いた「資料」を紹介しています。
YouTube動画
皇位継承について なぜ立法府の総意が纏まらないのか? 原因は野田佳彦氏と馬淵澄夫氏 日本大学名誉教授、百地章先生の資料紹介
動画の概要欄からリンクされているこの資料は「なぜ「『立法府の総意』が纏まらないのか? -原因は『女系天皇』を支持する立憲の野田代表と馬淵議員の『妨害』-」と題するもので、タイトル通り立憲民主党の野田佳彦代表・馬淵澄夫議員を攻撃するものになっています。
その「資料」の内容を端的にまとめると、百地が述べているのは「立憲民主党の見解は〝野田・馬淵氏の個人的見解〟であり、両氏が〝立法府の総意の取り纏め〟を妨害している」というもの。
しかしこれは、全くお門違いの難癖であり、野田・馬淵両氏への誹謗中傷とかしか呼べない「怪文書」の如き代物です。
まず、こちらの報道(記事掲載終了のため、スクリーンショットにて引用)にもある通り、
立憲民主党内の検討委員会では「今後の対応を野田氏ら幹部に一任」する事になっており、その決定が遂行されているに過ぎません。
むしろ野田・馬淵両氏の対応は、それに沿って党内の「慎重意見」に配慮したものになっているからこそ、性別を問わない直系優先の継承をという意見の私からすれば「もどかしさ」を感じている位です。
また百地は「資料④」において、野田・馬淵両氏の発言を列挙して「同じような質問を延々と繰り返し、取り纏めを『妨害』してきた」と述べています。しかしその内容は、複数の憲法学者や多くの国民から挙がっている疑義を代弁したものであり、「取り纏め」を優先して「妨害」などと呼ぶのは、議会の存在意義を根本から否定する暴論です。
さらに百地は「理由は、野田議員らの目標が『女性宮家創設』と『女性・女系天皇』の実現にあるため?」として「資料⑤」を提示しますが、それが何かと言うと…
昨年(2024年)9月30日の、よしりん先生のブログ!
百地章は、よほど今の状況に戦々恐々としているんだなあ。
この怪文書中で百地は男系男子固執を絶対の前提にした上で「あいつらは違う意見で、取り纏めを邪魔しているそ!」という告げ口的工作に終始しています。
本来「学者」であれば、その知見や論考によっての説得を行うはずですが、この振る舞いはアカデミズムの欠片もない、単なる「運動家」の所業しか見えてきません。
その理由は明白で、百地章の主張はイデオロギーが目的化しており、全ての根底であるはずの「安定的な皇位継承実現への思い」が微塵も込められていないからです(リンク先PDFの1ページ目にある手紙の部分にすら、形式的にすらそうした思いの表明が無いのはとにかく驚き)。
こうしてみると、すべての回において「論理」と「思い」が両輪となってフル回転している「愛子天皇論」を、政治家の元に届ける事の意義をあらためて強く感じます。
もはや学者の矜持をすっかり捨てた老醜の運動家に、皇室、そして国民と皇室の間に成就された思い(=日本の国柄)を壊させはしないぞ!