21:00という、だいぶ遅い時間になって「立民、皇族養子を期間限定で容認 自民に修正案提示」というニュースが配信されました。
まず、記事に書かれている内容において、この「修正案」そのものに対しては、全く同意できません。
「違憲の疑い」を「期間限定」で容認できてしまうなら、それは立憲主義そのものの崩壊です。
そして「先例」が出来れば、将来に渡ってご都合主義での対応が可能になるので、「期間限定」というのは欺瞞でしかなく、「完全なる容認」と何ら違いはありません。
ある種絶好のタイミングで国政選挙があるのに、争点として大きく打ち出す事もせずに「静謐な」協議の中に押し込めてしまう事には怒りを感じます(くっだらない密室会議なんて、国民に問うてぶっ壊しちゃえば良いんだから)。
同時に、「期間限定」というからには、対象となる旧宮家系子孫の意思、および受け入れ先となる皇族が「存在するか」を、即座に確認して公にしなければならない責務が生じるとも解釈できます。
そこで「いない」となれば、「養子案」は完全に木っ端微塵になる。その意味では、一見して許しがたい「妥協」に見えるこの修正案は、極めて強力な「爆弾」にもなり得ます。
そこまでの計算を持って出された案なのか?
一つ気になるのは、記事中にある「状況を踏まえて延長を可能とする」という曖昧な一文。その意思を持った人は誰もいないという「状況」になっても、それを踏まえて「延長」ができるようだったら「爆弾」にはなり得ません。
「期間限定で容認」する事で実態を白日に晒すなら、その「期間」を極めて明確に示さなきゃ。
何にしても、あと2ヶ月で国政選挙があるというタイミングで、選挙の争点にせずに密室の駆け引きが展開されている様には、本当に(「憤り」とかお行儀のよい表現ではなく)「怒り」しかわきません。
先日の「皇室会議案」も含め、野田・麻生会談の内容、まずは国民に対して、リーク的な報道ではなく公正明大に示して欲しいです。