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笹幸恵
2025.5.10 20:47日々の出来事

『SPA!』倉山記事、承認欲求がダダ漏れの残念さ。

『SPA!』5/6・13号の倉山記事。
今回もトランプ関税について言及。

思いっきり忖度して、
わかりやすい言葉に置き換え、
好意的に解釈してあげた場合、
この記事の要点は、
「トランプ関税に右往左往するのではなく、
国内体制を変える好機とすればいい」
である。

こういう視点や発想は大事だと思う。
だけど、ひじょーーーーーーに残念です。
何しろ冒頭で井上毅を出して、
彼ならトランプ関税を「天佑」と看做すだろうと述べ、
井上ウンチクを披露。
そして後段になって倉山自身も
トランプ関税が天佑でなくて何か? と書いている。

(ああ、憧れの井上毅と並びたいのね・・・)
という感想しか浮かんでこない。

(あの、明治典範のときに女性・女系天皇の道を
ぶっつぶした、男尊女卑のおじさんね。
そりゃシンパシー感じちゃうわね・・・)

(井上毅をほんとにすごい人だと思ってるんだろうなあ。
で、その人を引き合いに出して自分と重ね合わせ・・・)

って、何を書いていても結局  承認欲求 かいッ。
という結論。
残念な人です。

もっと残念なのがこちら。

アメリカが関税を武器に日本に防衛努力を求めてくるのを
恐れる論が散見するが、こちらから「遠慮なく大国に
戻らせていただく」と申し出るくらいで良いではないか。


あああ、久々に出ちゃった、「大国」。
倉山クンね、こうやって虚勢を張ると、
伝わるものも伝わらなくなるの。
「自主防衛ができる普通の国に」とか、
「独立国家として当然の防衛力」とか、
いくらでも言葉はあるでしょうに。
こともあろうに「大国」って(笑)。

「空威張り」の「上滑り」感が半端ないんですよ。
何をもって大国とするのかが曖昧なまま、
何となく立派そうに聞こえる言葉を使って、
何かを言ったような気になっている。
これ、NGだって前にも言ったよね?

実力もないのにふんぞり返るだけ。
言うだけ番長、中身なし。

だいたいこの急速に進む少子化、
国力そのものがシュリンクしていく中で、
どうやって「大国」とやらに戻るんですかね?
前号では戦前日本を「抜けているにもほどがある」とか
書いてたけど?
「大国」を連呼しているだけでは大国にはならないの、
わかるかな?

とりあえず連載タイトルを変えなさい。

言論 夜郎自大スタイル
あたりが適切かと。


笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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