「つまらないと思う記事」には三種類ある。
1)そもそもテーマに関心がない
(ただし、これは勉強のために読む価値ありと思えば、努力すべし)
2)単なる私見を思い込みだけで垂れ流し
(Xでつぶやいてろ、としか思えない)
3)文法がおかしい、ベースとなる論理展開が最後まで見えない
(読んでいて苦痛、読むだけムダのガラクタ記事)
さて、『SPA!』5/20号の倉山記事。
もちろん上記の2と3にばっちり当てはまる。
どうして毎回こうなんだ?
前半は野田代表が減税を言い出したことについて。
冒頭で「驚天動地」と書いている割には、
その中身について一切触れていない。
なぜか与党と野党の対立軸で話が進む。
「有権者として何を要求すべきか」と
問いを立てておきながら、
「与党が本気で減税を公約するなら、
『骨太の方針』に書くべきだ」
と、主語がガラッと変わり、問いへの答えはどこへやら。
頭の中がとっちらかっている証拠だ。
そして、やっぱり野田さんについて
何か言わなきゃ気が済まないのだろう。
むしろ本音は、選挙がイヤなだけでは?
国会議員でいるの、正直オイシイし。
まかり間違って政権穫ったら、後が大変か。
とはいうものの、それでも首相になりたいとの、
虫が良い願望が透けて見える。
あー、引用するのもうんざりするわ。
陰湿な性根がバレちゃってるの、わからないのかね?
で、結局何が言いたいのかその後を読んでもわからず、
本人もわからなくなっちゃたのだろう、
単なるつぶやきでこの話題は終わっている。
それにしても、かの野田佳彦が減税を認めるとは。
よほど心ここにあらずなのか。
どっちが心ここにあらずなのか。
読者は全員そうツッコんだに違いない。
その上で、女性皇族の夫と子どもの身分について、
野田代表が「皇室会議に委ねるべき」とした案を
取り上げている。
ここでは驚くべき記述がある。
案の定、最初は皇室会議と皇族会議の違いなどの
ウンチク披露なのだが、次から次へとデタラメフレーズが出現。
(皇室会議は)戦前の皇族会議とは違う。
承認機関であって、審議機関ではない。
いや、宮内庁のHPにはちゃんと皇室会議の
「審議事項」について記されていますけど・・・?
さらにこちら。
そもそも「皇族会議」であっても、
「単なる一般人の男を皇族にする」権限があるのか
いや、あなた今、皇室会議と皇族会議の違いについて
述べたばっかりじゃないの。なんで皇族会議が前提?
ついでに言えば、現在の「皇室会議」で
男性皇族の結婚について審議するのだから、
女性皇族の結婚について審議したって
何の違和感もない。
「一般人の男を皇族にする」は完全にミスリード。
正しくは「女性皇族のご婚姻について審議する」だ。
さらに、野田さんがのちに完全否定した
「期限付きでの養子案」については、こう綴る。
おそらく「どうせ期限内に皇族になっても良いという
男系男子孫が現れない」と髙をくくっているのか。
無理やり首に縄をつけて「お前は皇族になれ」などという
話しではないので、それならそれで仕方がないが。
はあ?
あなた、男系男子養子案を強く押していたのでは?
当然、対象者がいると確信してのことだよね?
本当はわからないってこと?
しかも、いないならいないで「仕方がない」?
何たる無責任!!!!
立法事実なし、完全に他人事。
本ブログの読者諸兄は、倉山のこの発言を、
未来永劫忘れるべからず。
最後にひとつだけ。
そもそも今、どんな話し合いをしているのか。
皇室の伝統を、どうやって守るかの話である。
全然違う。
このままでは天皇制そのものが消滅する。
皇位をいかに安定的に継承させていくことができるか。
これが議論の一丁目一番地でなければならない。
それすらわかってないんじゃ、話にならん。
「つまらない記事」どころか、
「読んで不快になるだけの記事」だ。
編集担当者は実害を放置していることを自覚すべし。
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