読売新聞に「民意に沿った集約が自然…元宮内庁長官・羽毛田信吾氏」という提言記事が掲載されました。
https://www.yomiuri.co.jp/koushitsu/20250518-OYT1T50157/
羽毛田氏の在任期間は2005年から2012年。その間、小泉内閣の出した女性天皇・女系天皇を容認する皇室典範に関する有識者会議の結論を支持し、結論を批判した故・寬仁親王に発言の自粛を求めています。
また2009年には「皇位継承の問題があることを(新内閣に)伝え、対処していただく必要があると申し上げたい」と、男系男子限定の皇室典範改正への取り組みを要請しています。
こうした行動を宮内庁長官が独断で行うことは考えられず、これらは天皇陛下(当時は上皇陛下のご在位中)のご意向が反映されたものである事は間違いありません。
今回の読売記事でも、在任当時の行動・発言から一貫した内容が述べられています。
平成の天皇陛下(上皇さま)が08年に体調を崩された時、宮内庁長官として記者会見で「皇統を巡るお悩み」を一因に挙げた。おそばで拝察したことを正直に申し上げた。
(野田政権での「女性宮家」創設が成立しなかった以降)
以後、女性皇族の結婚、皇族の逝去が続き、唯一の若い男性皇族の悠仁さまが、皇室と皇統の将来を一人で背負われるような状況を招いた。01年に25人を数えた皇室の構成員は現在16人。問題の本質はもはや「男系か女系か」ではなく、「天皇制をいかに存続させるか」にあると感じている。
男系か女系で二分される論点も民意に沿って集約されるのが自然だ。これからも象徴天皇と共に歩んでいく民主主義国家として、国会の責任ある議論で、多数の支持に応えられる方策を実現していただきたい。
上記抜粋だけでなく、ぜひ元記事の全文を読んで頂きたいのですが、どれだけ「控えめに」捉えても「女性・女系天皇を排除せず、民意に沿った形になるよう議論してほしい、というのが皇室の思いなのは確実で、羽毛田氏は立場上出来うる限りの表現で伝えようとしています。
SNSで一言「女系天皇などありえない」などと吐き捨てた小林鷹之をはじめ、男系固執で議論さえ蔑ろにする政治家は、皇室の思いを丸ごと踏みにじっているのを自覚しているのでしょうか?
多数の国民と皇室の思いを踏みにじる(少数派と議員世間だけで構成された)男系固執への読売新聞の攻勢、引き続き期待しています!