毎日新聞の世論調査では、
「女性が天皇になること」に「反対」と回答した人は6%しかいなかったらしい。
たった6%の「反対」を凝縮した人々が、読売新聞の提言に惑わされてはならぬと猛反発して結束を確認し、民意とまったく真逆の結論を「立法府のとりまとめ」にしようと躍起になっている。
たった6%の「反対」ばかりが騒いで、「賛成」を表明した山尾しおりさんの足を引っ張る。
一方、「賛成」の政治家は、ほかにもいるはずだけど、シーンとしていて、何を思っているのかがわからない。
関心がないのか、無視しないで発信してほしいと歯がゆく思う。
宗教学者の島田裕巳氏が、子供を産み育てる上で、男性は、精子を放つぐらいしか役割がないという弱い立場にあるからこそ、男系男子にこだわる男性がいるんじゃないかということを書いていた。
それは多いにあるだろうなあと思う。
「DDD団(男系男子大好き団)」の被りものも、そういう意味なので。
コンプレックスから、「男であるだけで、女よりも地位が高いんだ」という男尊女卑の観念にしがみつき、一般社会が、
「女性天皇、いいじゃない」
「愛子さまが天皇、いいじゃない」
「天皇陛下のお子様で、雅子さまが命がけでお生みになった愛子さま、天皇になられたらすごくいいじゃない」
という思いを普通に抱いているのを感じるたびに、6%の人々は、心のしこりがズキズキ疼く。
そして、「男尊女卑の最後の砦」である皇室だけは、なにがなんでも男系男子のままにしておこうと必死になる。
皇室の男尊女卑が解消されたら、日本のいろんなところに「男尊女卑消滅」の光が行き渡り、社会がいっぺんに明るく変わってしまうということも、よくわかっているんだろう。
その明るさに、自分たち6%のコンプレックスを照らされてしまう未来が怖いだけ。
男尊女卑って、もう「男らしく」もないよね。
みっともない。
絶対に粉砕しなきゃいけない。