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大須賀淳
2025.5.28 17:40その他ニュース

産経より朝日のほうが「五箇条の御誓文」に沿っている

まーさん木蘭さんも既に書かれている「朝日新聞社説」、もう流れは止まりませんねー!

 

朝日社説を読んでいて思ったのが、「我こそは保守のりーでぃんぐぺーぱーであるぞよ!」と自称する産経新聞より、さんざんサヨク呼ばわりされる(ごめん、自分も散々言ってきました(笑))朝日社説のほうが、ずっと「五箇条の御誓文」に示された精神に沿っているなあ、と感じました。

 

改めて、五箇条の御誓文は以下の通り(明治神宮Webサイト掲載の口語文)

五箇条の御誓文は、大政奉還から新政府の樹立にあたって、明治天皇が「天地の神々に誓う」形で発せられたもの。大東亜戦争敗戦直後の昭和21年1月1日には(俗に「人間宣言」と呼ばれる)勅書の冒頭で昭和天皇が「付け加えなければならない事柄は何もない」として誓いを新たにされている、まさに「天皇を頂く日本という国の基本精神」とでも言うべきものです。

 

あらためて、個々の項目と照らしてみましょう。

 

広く会議を興し、万機公論に決すべし。(広く人材を集めて会議を開き議論を行い、大切なことはすべて公正な意見によって決めましょう。)

朝日社説では、安定的な皇位継承という本来テーマから「皇族数の確保」へと矮小化されてしまった与野党協議に対し「国民が広く共有する価値観を大切にしながら、将来の女性・女系天皇をことさらに排除しない方向で議論をまとめるのが望ましい。」と述べています。「決まりそうだったのに邪魔した!」的なボヤキに終始する産経より、はるかに御誓文の精神に則っていますね。

 

上下心を一にして、さかんに経綸を行うべし。(身分の上下を問わず、心を一つにして積極的に国を治め整えましょう。)

産経の論調は「上下心を一にして」どころか、朝日社説の中でも危惧されている「事実上の世襲の貴族をつくることにつながる」事をむしろ推進しているのだから、全く持って論外。

 

官武一途庶民に至る迄、各々その志を遂げ、人心をして倦まざらしめんことを要す。(一、 文官や武官はいうまでもなく一般の国民も、それぞれ自分の職責を果たし、各自の志すところを達成できるように、人々に希望を失わせないことが肝要です。)

これは朝日社説の結び「社説は『広範な合意のないまま、数の力で押し切ることはあってはならない』としてきた。この立場を改めて確認しつつ、議論をいたずらに先延ばしせず、かつ、幅広い国民の腑(ふ)に落ちる結論を得るよう、詰めた検討を求めたい。」につながる精神性と言えるでしょう。

 

旧来の陋習を破り、天地の公道に基づくべし。(これまでの悪い習慣をすてて、何ごとも普遍的な道理に基づいて行いましょう。)

これはそもそも、現実策を全く欠いている男系男子固執論という因習原理主義の根本を否定するもの。養子案に対する朝日社説上での「男系男子による皇位継承に固執した案で、国民の幅広い理解を得られるものとは言いがたい」という記述はまさにその通り。

 

智識を世界に求め、大いに皇基を振起すべし(知識を世界に求めて天皇を中心とするうるわしい国柄や伝統を大切にして、大いに国を発展させましょう。)

この部分は今回の朝日社説では具体的な言及はありませんが、昨年の「国連女子差別撤廃委員会からの勧告」に対する反応からは、産経新聞には「智識を世界に求め」る気が全く無いと言えます(アメリカにはポチ従属するけどね)。

 

こうしてみると、産経新聞には五箇条の御誓文の精神を汲む姿勢が皆無。明治に政治家が明文化した「男系男子」には固執するのに、明治天皇が天地の神々に誓った精神性を丸ごと蔑ろにするなんて、産経新聞は天皇・皇室が大キライな極左なんでしょうかね?

 

朝日社説は、個人的には節々に「朝日っぽいな」という箇所はあるんですが(笑)ここに踏み込んだ姿勢は素晴らしく、御誓文の精神にも外れないものだと思います。続いての発信も期待しています!

 

大須賀淳

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