麻生最高顧問ら自民の対応に、立憲の野田代表が「ちゃぶ台がえし」と批判した、皇位継承に関する非公式協議の決裂ですが、その細かい経緯を追った記事が西日本新聞に掲載されました。
「麻生氏の主張、完全にちゃぶ台返し」 皇族確保、幻の先行合意めぐり立民・野田氏批判
有料記事のため(私は購読中)、大まかな流れだけ記します。
5/27
野田氏、「女性皇族の人生設計に関わる」として先行合意を提示。麻生氏は「そうだね」と応じ、同席した額賀・玄葉両氏も「やろう」と賛同。
女性皇族の配偶者と子の扱いや「養子案」は参院選後の継続協議とすることに。
5/29
事務方が文案を作成し、額賀氏は「これでいい」と応答。秋の臨時国会での皇室典範改正を視野に。
5/30
自民は先の協議結果と異なる、養子案も含めた修正案を提示。修正案は、山崎重孝・内閣官房参与の取り仕切りと複数の関係者が証言。
正式合意の見通しは立たなくなり、6月2、3日に予定されていた会合が中止。
6/5
麻生氏、派閥の会合で「多くの党が支持する養子案を棚に上げ、取りまとめるのは不自然でまかりならない」と発言。
6/6
野田氏、麻生発言を「麻生氏の主張はファクトではない。完全にちゃぶ台返しだ」と批判。
この報道が事実であれば、5/30の自民修正案はまさに文字通りのちゃぶ台がえし。あまりにも脈絡の無い流れで、協議の流れをただ足蹴にして壊しているだけです。
自民の対応は「女性皇族の人生設計に関わる協議を、ただ時間かせぎのためだけにブチ壊した」と批判されて当然のものです。
麻生氏への真偽の追求が必須な事に加え、改めて「密室協議」じゃダメ、しっかりと国会で審議される事が求められます。