ゴー宣DOJO

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大須賀淳
2025.6.10 22:47その他ニュース

アップデートと「狼煙」

神功皇后論」の初回、本日早朝に読んだ後出張に出て、先ほど宿泊先に戻って再読しました。

 

まず一言。

 

「漫画としてのアップデート」が凄い…!

 

漫画家・小林よしのり(同時に、支えるスタッフの皆さん)が、特に(かなりの難航もあったと想像される)「夫婦の絆」の完成を経ていっそう磨きをかけた表現力と、それを突き動かす情熱が、元々の期待をさらに上回って躍動していました。

 

ひとまずビジュアル的な要素に限って書くと、こうした「漫画の記号性」を保ちながら、しっかり描き込まれた画面で構成された漫画って、今となってはだいぶ貴重です。そこには、トキワ荘世代から受け継がれた遺伝子が進化・深化を重ねた「2025年最新版」という様相が展開されていると私は感じました。

 

だから、「極めて洗練されている」のに、同時に「極めて濃厚」

 

実はコマごとに(画面的な意味だけでない)「表現のアングル」が目まぐるしく変わっているのに、読者はそれを意識しないままに揺さぶられ続け、ラストの「ごーまん」で一気に陶酔から引戻された所で初めて「蓄積されたショック」が一度に心身を覆ってしばし唖然となる。

 

これは、他の漫画や、映画など他ジャンルにも比喩できない、「極めてゴー宣的」としか形容できない体験です。

 

この、凄まじいアップデートが込められた「幕開け」が公開された同じ日に、同じ日本の中で、アップデートどころか社会の退化・劣化しか感じられない「八つ墓村」が展開されたのは、あまりにも皮肉な偶然です。

 

しかし、結果的には「同じ日」でよかった。

 

「神功皇后論」初回は、「八つ墓村」を打ち払うべく突き進む戦意を心の底から沸き起こしてくれる、最高の「狼煙」となりました。

 

作品の進展と共に、世の中を停滞させる因習の襟首を掴んででも「強制アップデート」させたりましょう!

大須賀淳

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