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小林よしのり
2025.7.4 17:17日々の出来事

ポスター貼りデビューは、月面着陸並みの、老人の偉大な一歩だった。

今日はポスター貼りをしたが、どえらい灼熱の暑さの中で、
相当にきつい作業だった。
日刊スポーツの記者さんが、取材に来たのだが、全然カッコ
よく貼れない。

そもそも70過ぎの老人が脚立に上ること自体が危ない。
手すりもなく、一気にあの狭い足場に登って両足を揃え、
平衡を保つことが、尋常でなく難しいのだ。
わしのスタッフや門下生たちは、若いからやれるんだろう。

しかもその狭い足場で、ポスターの裏のシールを、半分ずつ
剥がさなければならない。
剥がしたシールを秘書岸端に渡して、作業を続けたが、
一人だったら、あのシールはどうするんだ?

しかも手にもベタベタくっつくし、ポスターの裏面どうしが
ベタベタくっついて、破かないように剥がすのが相当苦労
する。

さらにポスターを掲示板の一番上の線に合わせて、貼って
いくとき、顔が灼熱の天空を仰いだままになるから、
血の気が引いて、真っ暗になって、自分が何をしているのか
分からなくなる。気を失う寸前だ。

そんな状態を日刊スポーツの記者に写真撮られてしまった
だろうか?
ネットで今日にも配信するようだ。

一回目は全然思うようにいかなかったから、別の場所に移動
して再チャレンジしたが、やはり脚立の上に立って、貼る
という行為に慣れない。

三枚目を貼って、汗だくだくになったので、秘書岸端に、
一度喫茶店にでも入って、クーラーで涼みながら、アイス・
コーヒーでも飲まないか?とステキな提案をしたのだが、
岸端は「先生はもう帰ってください。全然はかどらないから。」
と真顔で言う。

このときのわしのショックがいかばかりか?
「じじい、足手まといだ。さっさと帰れ!」と言われた
のと同じだぞ。
老いたわしやが、おいたわしや~~~~~~~~~。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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