ゴー宣DOJO

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みなぼん
2010.8.22 05:46ゴー宣道場

“ 仲間を守り育てる ” という立場

絵文字:星 よしりん先生からのメッセージです絵文字:重要 絵文字:星



靖国会館での『ゴー宣道場』以来、
この道場ブログで
宮城教授、切通理作氏、そしてわしが、
「べき論」をめぐって、
あるいは運動と正義について、
意見を書き込んできました。 

みんな忙しいのにえらいなぁ。
アフターケアがしっかりしている。
こんな日本的なきめ細かいサービス精神は
『ゴー宣道場』だけですよ(笑) 

驚いたのはこの論議の間、
一日で4000名近くの人が
ブログを見に訪れたことがあったという事実です絵文字:重要 

どういうことだ? 

靖国会館に来た人の数をはるかに超えていますから、
人々の関心を相当引いたテーマだったのでしょう。 

この問題はかつて
『脱正義論』で論じたのですが、
『ゴー宣』読者も
『戦争論』以降に入ってきた人は、
この作品を読んでないわけです。 

今、発売中の『修身論』も、
『戦争論』以降に入ってきた読者は、
読んでない作品が多い。 

読んでいても
各人の理解度の問題もありますし、
時代によって解釈のし直しを
しなければならない作品もあります。 

今ならこの作品の意味がわかる
という場合もありますよね。 

『ゴー宣』を歴史を追って
読んできた人ならば、
最近の「我こそは愛国者なり」
という正義を背負い、
徒党を組んで活き活きとするような
「運動」に参加するはずはないでしょう。 

「国のため」「英霊のため」と言いながら、
実は自己愛集団と化してパフォーマンスするのが
「生きがい」「やりがい」になっている人たちは、
『ゴー宣』の誤読者です。 

「誤読者」・・・これはどうしても出てしまう。 

わしは
朝鮮人学校の授業料無償化には反対ですが、

だからといって排外主義的な
「行動する保守」には嫌悪感を覚えます。 

圧倒的大多数の日本人は、
そのような常識を
持っているのではないでしょうか? 

しかもその常識は
日本人的な「美意識」
に根差していると思います。 

金正日の洗脳教育を
朝鮮人学校がやっていたとしても、
「朝鮮人帰れ」などという
罵詈雑言だけは口にするものかという日本人が
『ゴー宣道場』には参加しています。 

だから『ゴー宣道場』には
在日三世の若者も参加して、
普通に挙手して質問ができるのです。 

在日で日本が好きな人、
日本への帰属心を持っている人、
帰化しようかと迷ってる人、
帰化した人はどんどん来なさい
絵文字:重要 

『ゴー宣道場』は懐が深いぞ(笑)絵文字:重要

敗戦の日、
靖国神社で静かに英霊に
感謝しなければならない日に、
徒党を組んで騒いで、
参拝者にまで非難を浴びせるような
「行動する保守」をわしは嫌いです。 

だがこのようにわしが一部の「運動」に
批判的な意見を述べると、
忽ち全部の「運動」を否定しているかのように、
また誤読されてしまうのが、
わしは悲しいです。 

「運動」のすべてが悪だとか、
良い運動と悪い運動があるとか、
そのような白か黒かの二者択一で済むような話を
わしはしてないのですが、
どうしても誤解・誤読が生まれるようです。 

まるで
「健全なナショナリズム」と、
「排外的ナショナリズム」
二種類があるかのような議論と似ています。 

「運動」はともすれば「正義」を背負い、
「自己愛」が目的化するのですが、
そのような事態に陥っても、
本人たちは気付かないという危険があります。 

ですが、それでは、

「薬害エイズ運動」はやらなくて良かったのか? 

「教科書運動」は必要なかったか? 

「拉致被害者救出運動」はいらなかったか?

わしは必要な「運動」だったと思っています。 

左翼は賛成しないでしょうが、
靖国神社を後世に残していく
「あさなぎ」のような運動も必要だと思うし、
「遺骨収集」も単なる日本兵への同情だけでなく、
国防の義務から目を逸らす
戦後の国民の欺瞞を撃つためにも
必要だと思います。 

ただし、

「どちらも『正義』を背負いなさんな」

と言ってるだけです。 

「参加しない人に優越感を持ちなさんな」

と言ってるだけです。 

「そのような運動に共感を持っても、
協力までできない人たちは
『日常』で手一杯であって、
『現場』で国を変える言葉の戦いを
実践してますよ」

と言ってるだけです。 

これは保守系の人々への警告
として言っておきますが、

今や日本の労働者の3分の1が
年収200万円以下の時代です。 

新卒の就職難は、
ロスジェネ以来の最悪の状況です。 

その上この円高、株安で、
日本人全体の将来不安は高まるばかりです。 

内部から日本は崩壊しつつあるのですよ。 

この状況を直視しないで、
大文字の言葉だけを
紋切り型に繰り返しながら、
非日常の天下国家運動にだけ
うつつをぬかしていると、
また若者を左翼にとられてしまい、
大衆はますます左翼に流れていく。 

そのような保守の怠慢が
民主党政権を作ったのだと
わしは思っています。 

これだけ幼稚な政権運営を続けても、
未だに民主党の支持率は
自民党をかなり上回ったままという現状を
国民が馬鹿だからで済ませていいわけがない。 

わしは
日本人の活力が失われている状況にこそ
危機感を持っています。 

この問題は次回9月12日(日)の
『第6回・ゴー宣道場』で
ゲストに迎える政治家と
じっくり話し合ってみたいと思っています。 

しかし問題意識はそれぞれ違うのだし、
持続すべき「運動」は
持続してもらうのが良いのです。 

ただし「遺骨収集」は、
体力があって、長期の休日がとれて、
お金も自己負担できて、
事故に遭っても自己責任がとれる
という人しか参加できないと思います。 

笹さんも
ガダルカナルの「丸山道」踏破のために
今から山登りで足腰を鍛えているようですが、
わしのようなデスクワークしか
してない者が安易に参加したら、
熱を出すか、腹を下すか、
事故に遭うか、行方不明になるか、
却って主催者に大迷惑をかけてしまうでしょう(笑) 

イラク邦人人質事件のようなことになって、
日本中からバッシングされそうで恐い。
日本の保守勢力は本当に無慈悲だから(笑) 

それでも国のために戦って、
遺骨も回収されず、
野ざらしになっていることに納得がいかず、
さらに体力に自信があって好奇心が強い人は、
自己責任で参加すればいいのです。 

笹さんの心を捉えたければ、
そのくらいの勇気と体力を
見せつけるしかないでしょう。 

笹さんに萌えてるだけでなく、行動しなさい(笑)絵文字:重要 

わしはヘタレだから一抜けた。 

あるいは直接的な参加でなくとも、
慰霊碑の維持のために
「戦史検定」を受ければいいと思います。 

わしはわしの出来る範囲で笹さんに協力します。
といってもわしの協力など微々たるものですが。 

しかし、
靖国会館での『ゴー宣道場』の生放送で、
ネットウヨクが画面に
罵詈雑言を書き散らしていたらしいですが、
その中に
「よしりんとパンダは笹を食う」
という書き込みがあったそうです。 

上手い絵文字:重要 

どうしようもない連中だが、
上手いなぁと感心してしまいました(笑) 

でも心配しなさんな。 

わしが笹さんに微々たる協力をするのは、
笹さんに萌えてるからではなく、
少しでも振り向いてもらいたいからという
情けない動機からでもなく、
単純な「仲間意識」からのことです。 

『ゴー宣道場』の仲間は守り、
育てなければなりません。
 

わしは「つくる会」の運動で
西尾幹二や伊藤隆によって
育てられた部分があると思っています。 

今度はわしが、
そのような役割りを果たす番なのでしょう。 

しかしわしも歳とったなぁ。
切通理作を見習いたいよ。

 

みなぼん

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