ゴー宣DOJO

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高森明勅
2010.12.31 09:09

行く道場、来る道場

そもそもの発端は、六本木のお洒落な中華料理店での「密議」だった。

小林さんに声をかけて頂いて、堀部師範、宮城教授とも意気投合。

4月からゴー宣道場がスタートすることになった。

会場は暫く堀部師範の骨法道場を貸して頂いた。

会場の提供だけでなく、堀部師範のお弟子さんの骨法道場生の皆さんは、道場の運営そのものに、献身的かつ誠実に殆ど隙のない形で、貢献してくれた。

ゴー宣道場というドンピシャリのネーミングは、宮城教授の発案。

道場心得も宮城教授の手になる。

司会には笹さんが加わって毎回、歯切れよく明るく切り回して下さっている。

そうした個性あるメンバーを束ね、さらに様々な刺激的なゲストも招いて、毎回参加者に十分満足してもらえる内容に仕上げているのは、言うまでもなく小林さんだ。

更に切通理作さん、有本香さんという心強い新しいメンバーも加わった。

動画には渡部陽一さんも、ご自分の番組を持っている。

こうして道場は、既に9回を数えた。

「道場の百年」まで残すところあと僅か(?)99年と3ヶ月だ。

振り返ってこれまでのところ、手前味噌ながら私が予想したのより遥かに実り多い研鑽の場になっていると思う。

その最大の理由は、提案者の小林さんが毎回、一切の妥協や馴れ合いを排して、少しでも良いもの、楽しいもの、中身のあるものを目指して全力を尽くして来られたことだ。

次に、(私を除く)師範方の力量や真摯さはもとより、門弟、道場生の真面目さとレベルの高さが大きいと感じる。

道場のように、これまで殆ど類例を見ない形で、双方向的に議論を深めたり、拡げる試みでは、参加者の姿勢が決定的に重要な意味を持つ。

道場生が、小林さんの熱意に負けない本気さを示してくれたことこそが、これまでの道場をスリリングで新しい発見に満ちたものにしてきた、と言っても過言ではないだろう。

私なんかは、小林さん始め師範方と門弟、道場生の真剣さに叱咤される思いで、何とか脱落しないでついて来れたようなものだ。

あとは笹さんの色香に……って不謹慎なことを言ってはいけない。

1月の道場は、いよいよ小林さんが初の基調講演だ。

それに師範がどうからむか。

門弟、道場生がどう食いついて来るか。

今から楽しみだ。

同じ1月には過去5回分をまとめた単行本も刊行される。

2月、3月、4月の道場まで、もう大体のプランは固まっている。

今年より更に楽しくなりそうだ。

今まで何となく敷居が高いと感じて参加しなかった人も、これから発表される予定の中で、興味のあるテーマがあれば応募してはいかが。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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第116回 令和6年 4/20 SAT
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テーマ: ゴー宣DOJO in名古屋「人権カルトと日本人論」

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