1月23日、靖国神社にて第12回英霊慰霊顕彰勉強会。
今回のテーマは「現代における戦没者の追悼はいかにあるべきか」。
講師はジャーナリストの桜林美佐さんと笹幸恵さん。
女性講師だけの勉強会は初めて。
講師の年齢も一番若い。
テーマと講師は毎年、私から提案申し上げている。
当日の参加者は約300名。
その半数は40代以下だった。
お二人には、戦跡を訪ねた体験や、戦友や現役自衛官へ取材などを踏まえて、優しく熱く語って頂いた。
遺骨収集を巡っては、やや異なる立場も示された。
お陰で充実した緊張感のある勉強会になり、参加者のアンケートを見ても大変好評だった。
「戦争終結からこんなに歳月を経て、未だに戦没者の追悼はいかにあるべきかなんてことを議論しなければならないような国が、世界中のどこにありますか。こんなテーマが成り立つこと自体、日本の異常さをしめしているんです!」。
まさに至言。
しかし、笹講師のこの発言に、そこまで深く考えもしないでテーマを提案した私は、身の縮む思いだった。
昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。 「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。 現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。 ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。 主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。