ゴー宣ネット道場

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切通理作
2011.2.24 01:41

しじみさん主演映画『終わってる』公開

 ゴー宣ネット道場配信番組『切通理作のせつないかもしれない』 新しい回UP頂きました。
 第19回は「しじみさん主演映画『終わってる』公開!」です。
 http://www.nicovideo.jp/watch/1298458566
 
    ここ数回、番組の最後の近況告知で、しじみさんが必ずフリップで挙げていた『終わってる』という映画、いったいどういう内容なのかと思った方もいらっしゃるでしょう。

    「終わってる」というコトバ、最近、至るところで聞かれます。特に若い人が口にすることが多い気がします。
    失敗を糧にしたり成長したりということがもうないくらい「ダメ」な状態を指す言葉なのでしょうか。
    中高年が「終わって」いても、特別珍しくないかもしれませんが、若者がそれを口にするのは、もののあわれを感じるというか、でもお互いそういう時代に生きてるんだよ、という彼らなりの連帯の挨拶に聴こえなくもありません。

   今回ゲストに来て下さった監督の今泉力哉さんは、現状維持や、ゼロベースに戻ることで精いっぱいの青春を描いていると自認しています。
  そこまでハッキリと言われて「そうなんだ」と思いました。

   しじみさんも、従来の彼女の役のような可愛いアイドル風だったり、ここぞとばかり怖い表情を作る「イグアナ女」であったりするのではなく、等身大の女性の中にある振幅を104分の映画の中で演じ切っています。    

   公開前に作品を見た作家・劇作家の前川麻子さんは、自身のHPでこう評価しています。

  うんざりするほどの愛と恋を緻密に黒々描いていながら、それらは物語の中で無重力だ。
ただ、ずしりと命だけが重い。
 これほど明確にテーマを伝えられる映画、久々に観た気がする。
 退きの時代。揺らぎの時代。
 薄もやをかけたような現実の切り取り方、甘いだの柔いだの生温いだの思う人もいるのかもしれないけれど、私は好きだなあ。
 http://workroom.blog56.fc2.com/

   一歩後退、でも踏みとどまりたいと足掻く姿に、まぎれもなく現代の青春があります。

   そして今泉監督の作品は「2分に一回」は劇場内を沸かす、お笑いのセンスがあります。
   いま「センス」と言いましたが、吉本興業の学校に通っていた今泉監督が一作一作で磨いてきたスキルでもあります。針が触れる瞬間に笑いが起こるような、独特の映画体験をこの機会にぜひ味わって下さい。

   3/5-3/18
  「終わってる」104分、ポレポレ東中野。連日21:10から。
  前売1000円/当日1300円。[監督]今泉力哉
  [出演]しじみ、関口崇則、前野朋哉、篠原友希子、松浦祐也、札内幸太、春心、今泉力哉
  [DATA]2011年/日本/アートポート
  
http://www.artport.co.jp/movie/seishun-h/

  監督の今泉力哉さんの映画が前後して公開されます。  
  【1】2/26-3/11「たまの映画」111分、再上映。吉祥寺バウスシアター。連日20:50から。
  http://www.baustheater.com/
  【2】2/26-3/18「足手」18分「TUESDAYGIRL」44分(2本立)。下北沢トリウッドにて。900円。
  http://homepage1.nifty.com/tollywood/
  【3】3/5-3/18最新長編「終わってる」
  ※【1】【2】【3】全部見ると未公開映画のDVDプレゼントがあります!

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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