ゴー宣DOJO

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切通理作
2012.3.10 03:40

嗚呼、早く読んでもらいたい!

    震災後「絆」という言葉が語られたけれど、現実は「分断」だったんじゃないかという人がいます。

  頭のいい人ほどそういう言い方をしている気がします。

  そういう現状に対して問題意識を促すために言っているのならいいのですが、冷笑的な場所に留まるのでしたらよくないですよね。

 
  そんな時どういう視座を持てばいいのか、ゴー宣道場の道場生の中でさえ、ブレを感じます。

 
  師範という名で参加させて頂いている自分は、言葉の無力さを感じます。
  けれど、ゴー宣道場選書第一弾『原発はヤバイ、核兵器は安全』を読んでもらえれば、自分の立ち位置がどこにあるのかという見定め方が、共有できると信じています。

  たぶん自分はゴー宣道場選書の編集に携わり、事前に内容を読み込みすぎて、道場生の皆さんとさえ熱度に差が出てしまっているのかもしれない。
  いや、きっとそうだ。

  だから早く読んでもらいたい。
  あと5日後の、3月15日に。
  そして明日道場に来る人は、その先行発売で。

 
  被災した場所、そうでない場所、
  距離の近い人、遠い人・・・・・
  たしかに人は物理的条件で分断される。

  しかし被災者じゃない人が明日そうなる可能性なんて、当然ある。
  これからだって大地震が起きて
  原発事故が起きる可能性だってあるんだから。

  そんなとき必要な「国民としての当事者性」。

 
  そういう話を
  明日の道場では出来るでしょうから、
  私も気を引き締めます。

  

  ●3月11日午後1時から開催
  ゴー宣道場『3・11以降発狂した政治・言論を撃て!』
   http://live.nicovideo.jp/gate/lv83800285 
  当日ご覧になれない方も、上のページからぜひ 「タイムシフト予約」をどうぞ!

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

次回の開催予定

第119回

第119回 令和6年 11/2 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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