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トッキー
2012.5.1 03:47お知らせ

橋下徹市長ツイッターまとめ第4弾!

橋下市長、4月30日は
11時35分から13時35分まで、
さらに18時22分から19時31分までと、
2度にわたってツイッターの猛連投、
1日71ツイートです!

昨日はよしりん先生への批判はなく、
中野剛志氏へ集中砲火でした。

もう当ブログの「まとめ」では、
いちいち細かく引用して記録する
という形式はとりませんので、
全文をお読みになりたい方は、
こちらのページをご覧ください。
なにしろ、橋下氏の中野氏批判、
ツイート数だけはやたら多いものの、
その内容といえば

1.「官僚のくせに!」
2.「大阪のことを知りもせずに!」
3.「レッテル貼りはやめろ!」
4.「対案を出せ!」

ほとんど、この4つしか言ってません。

最初はもう一つ
「年下のくせに呼び捨てしやがって!」
というのがあったのですが、
あんたも16歳年上の小林氏を
呼び捨てしてるじゃないかと
ツッコミを入れられて、支離滅裂を曝し、
昨日からは何故か
「中野氏」と書くようになってます。

というわけで、
昨日の橋下氏のツイート、
4つの論点に沿って検証してみましょう。

1.「官僚のくせに!」

 
  「経産省に入り、経産省での15年間は無駄だったと公言し、
  留学までお勉強をして、今度は京大でお勉強。きっちりと
  経産省に身分を置きながら。そして新自由主義の考えの
  奴らはバカで、まともに議論してもしょうがないから
  とことんバカにして嘲笑して行こうだって」

  「俺はこういう奴らが大っ嫌いなんだよ! 
  やるなら身分を外して堂々を訴えろ。それか政治家に立候補しろ。
  京大入りも経産省のあっせんを受けたなら、そんなもの辞めちまえ」

  

これが橋下氏の4つの論点のなかで
最も激烈を極めているわけですが、

何の批判にもなっていないことは、
子供にもわかりそうなものです。

官僚には、橋下氏を批判する
言論の自由はないんですか?

  

2.「大阪のことを知りもせずに!」
 
  「バブルがはじけた後の国挙げての公共事業の
  バカバカしさを見て欲しい。これで大阪府や市の
  財政がどれだけ苦しくなり、フローが制約されているか」

  「府政・市政についての具体的な分析に基づく意見は皆無。
  これまでの識者と何ら変わらない」

  「新自由主義などと括らずに実際に大阪市で行っている
  改革案件の具体的問題点の一つでも挙げてくれ」


これもおかしな話で、大阪市民でもないのに、
大阪市政の具体策まで提案できなかったら、
橋下氏の思想性の批判もできないのか
という話になっています。

3.「レッテル貼りはやめろ!」
 
  「中野氏は改革を聞けば、全て新自由主義!
  グローバリズム!と一括りにして反対を叫ぶ」

  「僕への批判も具体的なもんで来るかと期待して
  いたわけよ。そしたら何から何まで新自由主義反対!
  グローバリズム反対! それだけだった」

  
まず、橋下氏が
「自分のやっている改革は新自由主義
・グローバリズムではない」
と言いたいのか、
「新自由主義・グローバリズム
で何が悪いのか」
と言いたいのかが、判然としません。

しかし昨日のツイートを見る限り、
個人のサポートはすると言いながらも
「自立が前提」で、
「今の農家、中小企業の方を
全員保護することなどできない。
農家以外の分野でも日々、
倒産、起業、転職の繰り返し。
中小企業でも同じ」

と言っている以上、

「自己責任」「市場原理主義」の
「新自由主義」というのは、
レッテル貼りではなく、
全く真っ当な批判
としか思えません。


そもそも「レッテル貼り」は、
橋下氏こそがいつも
やっていることではないか
という感があるのですが、
その指摘はまた改めてやります。

4.「対案を出せ!」

 
  「新自由主義だからダメだなんていう幼稚園児でも
  言えるような批判をするのではなく、きちんと改革案件に
  ついて具体的な批判をして来い。
  そもそも官僚の留学制度や大学出向制度も改革すべきだろう。
  そのカネがあれば、どれだけの市民が助かるか。」

  「結局全て反対、現状維持。そんな氏の考えを
  まとめるために留学はじめた学の税金が使われたのか
  と思うと怒りが込み上げるぜ。具体的にこうしろ!と
  提言してくれよ。俺たち政治家はバカでそこまで
  知恵がないんだから」

  
「対案」さえあれば
何だっていいというわけにはいきません。

橋下氏は現状に対して
「改革」という「対案」を出してきた。

しかしその「対案」は、
現状維持よりもさらに悪い結果を招く
のが目に見えているわけですから、
まずはそれにストップをかけるのが
急務ではないですか。

ところで、昨日の橋下氏のツイッターでは、
以下のTPPに関する認識に呆れました。

「僕はTPP交渉参加に賛成だ。この議論をもって
日本の歪んだ構造を少しでも正すきっかけに
できれば良い。日本に不利なことは蹴れば良い。
ISD条項などそのまま飲むわけにもいかない。
同一ルールにするというなら日本の良いルールは
通すように踏ん張れ」


そもそも、TPPの外圧を利用して
国内の構造を変えよう
という発想自体が歪んでいます。

しかも、TPPで何のメリットが
あるのかもわからない、
とんでもなく感情的・情緒的で、
具体性のない「TPP賛成論」
であることに驚かされます。

その上、交渉で有利にしろって、
誰にそんなことができるのか?
 と思ったら、橋下氏はこうつぶやくのです。

「それが今の日本の政治や行政にできないと言うなら、
それができるような政治と行政を作るように
現役世代が頑張れば良い。アメリカにやられてしまうから
初めからTPPには反対だって、そういう考えもあるだろうが、
そうでない考えもある。これは論理の問題ではない。
ある種の政治判断だ」

ただ、「頑張れば良い」だそうです。

しかも「論理の問題ではない」
ってなんでしょう?
論理的に、これはアメリカだけが
得をする仕組みになっているから、
やめろという話なのですが。

そもそも、TPPとは
「新自由主義・グローバリズム」
の極致です。

これに賛成しておきながら
「新自由主義・グローバリズム」
という批判に反発するというのは、
ひょっとして、橋下氏は
TPPとは何か、一切
理解していないのでしょうか?

というより
「新自由主義」「グローバリズム」
とは何かさえ、分からないような
レベルなのでしょうか?

橋下氏は中野氏の『TPP亡国論』は
読んだようですが、
それでもわからないほど、
理解力がないのかな?

漫画なら理解できるかもしれませんよ。
『反TPP論』を読むことをお勧めします!

それにしても、連休中とはいえ
(よしりん企画は仕事中ですが)、
ツイッターばっかりやってて、途中、


「病気ツイッターしてたら、
家族みんなどっかに行っちゃって
一人ぼっちになってしまったじゃないか」

なんて書いてるのには、
思わず「大丈夫か?」
と思っちゃいました。

家族に見放されてんの?

ツイッターよりも
家族サービスの方が
大事じゃないですか?

しかし、SAPIOの
「橋下首相なら日本をこう変える」
なんてベタボメ特集に執筆した人たちは、
自分が書いた目一杯のヨイショ記事が
当の本人には見向きもされず、
たった一本載った批判記事に
ここまでご執心という事態を、
どうご覧になっているのでしょう?

トッキー

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