ゴー宣ネット道場

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切通理作
2012.7.14 00:33

ネットは地域共同体を補完する?

    大津のいじめ自殺事件後にネットで加害者とされる少年や教師の実名と写真が晒されたことについて、引き続き私のツイートにも意見が寄せられています。

 
  そのなかで、普段はアイヌ問題に関してよくツイートされている「チャランケ」さんという方が、興味深い発言をされていました。

  「現代は昔よりも移動や生活の自由度が増した一方で、それと重なり合って存在していたはずの共同体的な『世間』が本来よりも弱くなり、テレビや週刊誌からしか犯人の具体的な情報が入らなくなったことの埋め合わせとしてネットを位置づけるという考えはどうでしょう?」

 
  この意見は、来月の道場『マスゴミって本当?』を射程に入れるときに検討すべき議題になっているように思えます。
 

  かつての共同体的つながりがない、個別化した人々の暮らしの中で、ネットでのつながりがそれを補完するものになっている・・・・・・というのは、ネットと親和性の高い若手評論家たちの認識とも重なり合う気がします。

  一方、泉美木蘭さんが昨日書かれたブログにもあるように、ネットは「共同体的な世間」と代替するには、あまりにも危険なものを孕んでいるのではないでしょうか。

  かつても紹介しましたが、2ちゃんねる、ニコ動の創始者ひろゆき氏がネット社会と地域共同体をハッキリ峻別する発言をしています。
  
  http://nikkan-spa.jp/117591

 
  
 ネット社会では子ども時代のあやまちが一生残ってしまうことがありえる。取扱いを十分注意しなければならない、と。
 

  木蘭さんも「少年院にぶち込んで、たとえ更生しても、ネット上に晒された情報によって生きなおす機会を与えない」と書いていますね。

 
  
  
  ですから、チャランケさんの次の発言に対する私の返答も、もはや詳述する必要はないでしょう。  

「晒した情報が正確なものだった場合、それをもとに具体的な嫌がらせをするのは『私刑』といっていいでしょうが、マスコミが伝えない事実を情報として多くの人が共有しただけでは『私刑』とは言えないのでは。という風にも思ったのですが、切通さんはどう思いますか」

  それは十分、私刑だと私は思います。
   
 

 
  むしろ、そこにすら気付かないことが戦慄すべき事態であり、木蘭さんが「ネットは、うかうかしてるとやさしさが奪われる場所だ」と言ったことの正体ではないでしょうか?

  

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8月19日(日)「第28回 ゴー宣道場」 のテーマは
「『マスゴミ』って本当?」

  

平成24年8月19日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。
8月は 第3日曜日 の開催です絵文字:重要絵文字:重要

入場料は1000円。

参加希望の方は 往復はがき に、『第28回参加希望』 と明記、

さらに、


1.
氏名(同伴者がいる場合はその方の氏名と続柄・関係など)

2. 住所

3. 電話番号
4. 年齢

5.
職業(学生の方は学校名)
6.
募集を知った媒体
7.
応募の理由と道場への期待

返信はがきの宛名には、ご自分の氏名・住所をご記入の上、

152-8799

東京都目黒区目黒本町1-15-16 目黒郵便局・局留め

『ゴー宣道場』代表・小林よしのり、担当・岸端


まで、お送り下さい。

締め切りは平成24年8/8(水)必着

参加ご希望の方は

余裕を持ってお早めにご応募下さい絵文字:重要

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

次回の開催予定

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