ゴー宣ネット道場

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切通理作
2012.8.26 09:05

本質に立ち返る『脱原発論』


 『脱原発論』売り切れ店続出で、やっと手に入れて読めたという声を聞きます。

おそらくここ数日はこの本を読んで打ちのめされているという人が全国に多いのではないでしょうか。

僕も圧倒されながら最後まで読みました。

 事実の重みはもちろんのこと、小林さんの視座によりめくるめくコペルニクス的転回がもたらされる瞬間が、今回もいくつもありました。

 

 たとえば「脱原発」と「安全保障」の問題。

 日本はもともと核兵器を持たない代わりに原発に必要なウランの供給を受けている。

 

 だから原発を後生大事に抱えていても、国防面では何の期待もできないどころか、むしろ攻撃対象となるポイントがあからさまという点で、脆弱さをさらけ出している。

 

 ・・・・・・・という認識は、昨年の『国防論』及び、書籍化もされた昨年のゴー宣道場「国防論を語ろう」でも小林さんから示されています。

 

 しかし今度の『脱原発論』では、そこから認識が更に進んでいます。

原発が軍事攻撃の対象となるのなら、他国のそれを狙えばいい・・・・つまり攻撃ポイントが核施設でそれを攻撃することでダメージを与えられるのなら、核武装すらそもそも要らないのではないか?という認識が示されているのです。

 

 そして、そもそも国家間の戦争とは、多くがエネルギー対策のパイの取り合いから来るものではないかと本質を射抜き、単に原子力の代替エネルギーという意味合いだけではなく、「完全に自給自足出来る自然エネルギーの開発」こそは安全保障そのものではないかと喝破するに至っては、鳥肌が立ちました。

 

 ここでは、もう完全に従来の「タカ派」と「反戦平和」の二項対立を乗り越えてます。

 

 むろん、小林さんは国を守る覚悟からの逃げ道を捜し回っているのではない・・・・・・と私は思いました。

 

 国防は戦争のためにあるのではなく、天皇陛下が常にそれを祈ってらっしゃる如く「国民の平和と安寧」のためにあるのではないか?ということです。

 

 これは前回の道場でテーマのひとつだった「いじめ」問題についての小林さんの態度にも通じるものがあるのではないかと思います。

 

 前回、道場の中での議論で、小林さんの言おうとしていることが、どうにも僕的に噛み合わないなあと思っていて、皆さんが先日UPした動画を見てもあまり噛み合っていないのはわかると思います。

 

 けれど、その後の「語らいタイム」でも議論を重ねることで、小林さんの視野の広さ、時間感覚の幅の厚さに気付かされました。

 

 「いじめは社会の縮図でもなんでもない」という言葉で「ハッ」としたのです。

 

 その時、「学校の教室は社会の縮図である」という概念に、僕が無意識に捉われていたことに気付かされました。教室で生き残ることが出来ない人間が社会で通用するのか・・・・・・という物言いに、どこかでまだ強迫されていたのです。

 

 「いじめは社会の縮図でもなんでもない。いじめで殺されるぐらいなら、学校に行かなくていいじゃないか。学校のクラスというものを、いまより固定的でなく考えることはできないのか」

 そう小林さんは言いました。

 

 教育は必要だけれど、方法は一つではないはずで、一つの方法だけに縛られてそれで殺されては身も蓋もない。

 それは、エネルギーの選択肢の一つでしかなかった「原子力」だけを絶対視したり、「原子力ムラ」を動かし得ない現実のように考えることも、同じではないでしょうか。

 

 「議論することの大切さ」というのは、物事の根本に立ち返り、そこから考え直すことなのだと、またしても気付かされたのです。

 

 その認識の上に、各界からゲストを招いて、どのような話し合いになるのか・・・・・・僕も固定した考えに捉われず、向き合いたいと思います。

 

 ぜひ、皆さんも、この「思考のエンターテインメント」に参加してくだされば幸いです。

 

 応募、まだ間に合います。

…………………………………………………………

9月16日(日)
「拡大版ゴー宣道場」
世田谷区等々力の
玉川区民会館ホールにて
正午から開催します!

入場料は、お一人900円です。

拡大版「ゴー宣道場」は、

このHP上からの応募も可能です

「参加申込」のバナーをクリックして頂き、

参加申し込みフォームからご応募下さい絵文字:晴れ



もちろん引き続き、ハガキでのご応募も受付けています絵文字:重要

往復はがきに、『拡大版ゴー宣道場参加希望』と明記、

さらに、


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返信はがきの宛名には、ご自分の氏名・住所をご記入の上、


152-8799

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『ゴー宣道場』代表・小林よしのり、担当・岸端


まで、お送り下さい。


応募〆切は、申し込みフォーム、往復ハガキ共に

平成24年9/3(月)必着


ネット、ハガキ共に、

当選された方にのみ当選通知を送らせて頂きます

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい



皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要


切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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