ゴー宣ネット道場

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切通理作
2012.10.4 12:17

「現実主義」と「事なかれ主義」の違い

 

 
   日本国内の運動家によって「発見」され捏造されていった従軍慰安婦問題が、国際的にも広がってしまって、「日本軍の悪行」として追認されてしまったのはなぜなのか、次回道場『慰安婦問題アゲイン』に向けて、振り返ってみたい・・・・・・と思っていたら、そこにもまた、安倍晋三氏の名前が!

 

 2007年に採択されたアメリカ下院121号決議(H.Res.121)では、日本軍「慰安婦」を性奴隷と人身売買であると認定しています。そのことに対し、当時の首相安倍晋三氏は、事を荒立てずとばかり「黙認」しました。

 

 当時、上坂冬子さんとの対談(Monthly WiLL 200708月緊急増刊号 『「従軍慰安婦」と断固、戦う!』)で、小林さんは次のように語っています。

 「今回の下院決議を黙認するということは、『河野談話+安倍首相の追加黙認』になる。単なる『河野談話の継承』だけではなく、安倍総理は性奴隷をも認めたということになる。河野以上の国賊になってしまうんです」

 

 なんと、慰安婦問題は日本国の首相自身が黙認したおかげで、国際上ほぼ認定された「事実」になってしまったというのです。

 「河野談話を超えた<性奴隷>を認めた<追加黙認>」という、当時の安倍首相の問題が指摘されています。

 

「しっかり抗議すればいい話なんですけど、ブッシュと安倍総理が直接電話会談したときには『河野談話は基本的に継承する、慰安婦の方々には同情している』と、それしか言わない。これでは河野談話以上の内容を追認していると取られてしまいます。こんなことを許していては、これから先の問題はすべてアメリカ発になりかねません」(上記対談での小林さんの発言)

 

 そして、性病などの衛生面の管理や、賃金の支払いなどの制度をきちんと定めた、上坂さんの言う「いわば慰安婦の立場を守るための『関与』」=「いい関与」をしたと主張する勇気がないものだから、サヨク側が使う「広義の強制」という言葉をそのまま使ってしまった安倍首相。

 まったく、当時からこの人はストレスで病気が発症しないように角を丸めようとしたのではないかと勘繰りたくなります。その結果、言質を執られるという最悪の結果に。

 

 小林さんは知人の松山政司参議院議員にメールを送り、安倍総理に「狭義の強制」などという言葉を使わず、「性奴隷」という言葉を否定するべきだと伝言しようとしましたが、それは世耕内閣補佐官までは直接届いたらしいものの、既に「問題を黙認する」という「事なかれ主義」の方針を決めた後だったのか、無視されてしまいます。

 

 この「問題を黙認する」態度は、政治家として正しい態度だったのでしょうか。

 

 自民党のある政治家が、産経新聞の記者に「小林よしのりは思想をやっているんだからそれでいい。しかし政治家は現実主義でしか動けない」と言ったことを受けて、小林さんは「現実主義」と「事なかれ主義」の峻別を促します。

 

「現実主義だというのなら、せめて結果をいい方向へ持っていってくれと言いたい。どんどん悪い結果へ持っていくのは現実主義ではない。事なかれ主義が今の政治家のイデオロギーなんです」(同対談での小林さんの発言)

 

 事なかれ主義で現実を悪い方へ押しやっている。この、今から5年前の対談での小林さんの発言から、思うところのある人もいるのではないでしょうか。

 そう。皇統問題も、原発も、TPPも、全部同じではないかと。

 

 事なかれ主義で結論を先延ばしにし、事実上放置している内にすべての問題が現実そのものとなってのしかかってくる。

 日本という国の過去から未来へとつながるエートスが、間違いなく蝕まれていく。

 

 つじつま合わせの「美しい国」などいりません。

 ポーズだけの「日本をあきらめない」などという言葉などいりません。

 

 いま必要なものは何か、僕も原点に返って皆さんと一緒に考えたいと思います。

 

30回ゴー宣道場は

平成24年10月14日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。


今から速達で出せば、間に合うかも!

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3)は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

入場料は、お一人1000円です。

参加ご希望の方は、

往復はがき に、『第30回参加希望』 と明記、

さらに、


1. 氏名(同伴者がいる場合はその方の氏名と続柄・関係など)

2. 住所

3. 電話番号
4. 年齢
5. 職業(学生の方は学校名)
6. 募集を知った媒体
7. 応募の理由と道場への期待

返信はがきの宛名には、ご自分の氏名・住所をご記入の上、


152-8799

東京都目黒区目黒本町1-15-16 目黒郵便局・局留め

『ゴー宣道場』代表・小林よしのり、担当・岸端


まで、お送り下さい。

応募〆切 は、

平成24年10/5(金)必着

いまから速達で出せば、間に合うかも!

当選された方にのみ当選通知を送らせて頂きます

 

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい

皆様からの多数のご応募、お待ちしております

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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