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高森明勅
2013.5.2 13:54

小選挙区制+最低投票率の規定なき国民投票法の怖さ

小選挙区制はよく知られているように、
二大政党の存在を前提に、
政権交代が起こりやすいように工夫された選挙制度だ。

だから、僅かな得票差が大きな議席数の違いをもたらす。

議席獲得に繋がらない死票は、おびただしい数になりがちだ。

「26%の有権者の意見が全体を支配することになる」(小林良彰氏)
との指摘もあるように、
民意が正確に反映しない仕組みなのだ。

選挙の時点で勢いが多少でも勝っている党が、
総取り的に議席を手にする。

その分、過半数の議席は確保しやすい。

このような選挙制度に立脚する国会で、
96条の改正により改憲のハードルを
3分の2から2分の1に下げて、
あとは最低投票率を設けていない国民投票に丸投げ。

そんなことで、果たして立憲主義が機能し得るのか。

我が国が自立した「一人前」の国家になる為の改憲は、
ぜひ実現すべきだ。

しかし、それを容易にするために、
立憲主義そのものを破壊してはならない。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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