ゴー宣ネット道場

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高森明勅
2013.11.1 15:47

山本太郎氏に「天誅」を下すべきか?

10月31日の秋の園遊会で、参議院議員の山本太郎氏が直接、
天皇陛下にお手紙を手渡すという事件があった。

その事件が報じられた直後から、
さまざまメールなどで連絡を頂く中、いくつか物騒な相談を受けた。

「こんな不敬な男をこのまま放置していいのか?」
「天誅を下すべきでは?」
「天誅を下そうと思うが、どうか(賛成して貰えるか)?」等。

だが当然ながら、こんな相談には応じられない。

まず「天誅」などという言葉は、
一時の激情に駆られて軽々しく使うべきではない。

本来のこの言葉の使い方に照らせば、
狙われる方は勿論、狙う方も命懸けの行為だ。

そんな人生の一大事を、
メールや電話などで相談を持ちかけてくる時点で、論外だ。

しかも、血の通った親子や兄弟、無二の親友、
生涯ただ一人の恩師などならともかく、
他人にむやみに相談するような事柄ではあるまい。

本当に「放置すべきではない」とか、「天誅を下すべきだ」と
思うなら、自分一人の決断と責任で、黙って実行すればいい。

私などに「どうか?」と尋ねるのは、止めて欲しいからに違いない。

しかし、やりたくないなら、自分の意志で止めるべきだ。

だから、私としては「勝手にしろ」と言うしかない。

今回の件については、
自民党から共産党まで、非常識かつ不適切な行為との認識で
一致しているようだ。

国民全般の受け止め方もほぼ同様だろう。

およそ健全な反応と言うべきだ。

山本氏がやったことは、確かに無知非礼な行為だった。

彼は自分が国会議員という特権的な立場だからこそ、
園遊会にお招き戴けたという最も前提となる事実について、
余りにも無自覚だった。

通常の社会人としてのマナーすら欠如していたと言ってもよい。

また、このような行為が繰り返されない為にも、
山本議員には何らかのペナルティが課されるべきだと思う。

更に彼が信条とする「脱原発」を進める上でも、
今回のことはむしろ逆効果になる恐れが強い。

だが彼は国会議員ではあっても、「政治権力」という点では
じつに無力な存在でしかない。

だから公平に言って、「政治利用」批判もその分、
割り引いて考える必要がある。

それなのに政界では、彼が無力であるがゆえに一層、
嵩に掛かって非難している気配がある。

彼は生涯で初めて天皇陛下にお会いできる機会を得て、
彼なりの知見に基づく原発事故の被害の実情を、
どうしても陛下にお伝えしたいという気持ちを抱いたのだろう。

そのこと自体は、原発事故を心から憂慮し、
陛下を素朴に敬愛する国民なら、ごく自然な感情の動きではあるまいか。

山本氏にどの程度、皇室を敬う気持ちがあるのかは、知らない。

それでも彼は陛下へのお手紙を、和紙のようなものに墨で書いていた。

それを更に和紙で包んでいたようだ。

恐らく彼としては精一杯、敬意を表そうとしていたはずだ。

陛下にお手紙を手渡した後、最敬礼する場面も撮されていた。

彼としては、止むに止まれぬ思いだったのだろう。

それでも、我が国における天皇陛下のお立場の「重み」を十分、
理解できていなかったのは、間違いない。

その他、彼の非礼不敬や無知無分別をあげつらえば切りがない。

いささかでも皇室の「政治利用」に繋がりかねない行為に対し、
厳しく指弾すべきことも当然だ。

しかし一方で、山本氏の行為が、本人の意図はともかく、
子が親を慕うように、国民の苦衷を陛下にお聞き届け戴くという、
憲法上の地位を超えた天皇の歴史的な「民の父母」としての
ご存在を瞬時、喚起するものだったことも、事実だ。

まさか見落とされていないだろうが、
山本氏の突然の行為に示された陛下の寛大かつ仁厚なご態度は、
ほとんど筆紙に尽くしがたい見事さであった。

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テーマ「政治権力と天皇」

平成25年12月1日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

次回の12月1日(日)開催の「ゴー宣道場」のテーマは

『政治権力と天皇』

民主党政権は「1ヶ月ルール」を破ってまでも、
中国の習近平と天皇陛下を無理やり会見させた。


自民党政権はオリンピック招致という「経済政策・アベノミクス第4の矢」のために、
海外の候補地と激しく争う場に、皇族の威光を利用しようと
高円宮妃久子さまを引っ張り出した。


どちらも宮内庁長官は抵抗したが、政治権力に押し切られてしまった。

 

高円宮妃久子さまはIOC総会で圧倒的な存在感を示され、招致成功に繋がったが、
もし失敗していたら、皇室の権威が損なわれる危険もあった。

天皇陛下がこれを危うい「皇室の政治利用」と憂慮されるのは
当然のことだ。

 

風岡宮内庁長官は「苦汁の決断をした。天皇、皇后両陛下もご案じに
なっていらっしゃるのではないか
」と異例の言及をしている。


同時に「内閣の一員としてぎりぎりの判断をした」と説明している。

 

これに菅官房長官が「違和感」を表明。


なんと安倍晋三側近は、天皇のご意向を受けた風岡長官の発言に怒り狂い、
宮内庁をぶっ壊さないとな」「宮内庁は内閣の一部だ
宮内庁長官に任期や定年がないのはおかしい
などと言っている。


政治家どもは、一体、
自分を何様だと思っているのか!?


政治権力と天皇」の関係性を、この際、徹底的に問わねばならない。

 


次回で定期的に開催する「ゴー宣道場」は終わりだ。

来年からは不定期開催になる。


12
1日は堀辺正史師範も参加される。


熱く、深く、日本の根本問題を語ろう!


この恐ろしく深い問題を、どう笑いを交えながら議論できるかが課題だ。

HP上の申し込みフォームからも申し込み可能です絵文字:重要絵文字:パソコン

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入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

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申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。
当選された方は、道場当日、
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皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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