ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2014.2.20 13:12

集団的自衛権、「閣議決定」でやるという暴走

安倍首相は「集団的自衛権」の行使容認に向けた
憲法解釈の変更を、「閣議決定」したあとで国会で
議論すると言う。
それじゃもう意味がない。

そもそも集団的自衛権の行使はわしも必要だと
思っているのだが、内容が問題だ。
内容次第で賛成もするし、反対にもなる。

なぜなら、わしは「大義なきイラク戦争」に反対した
立場である。
やはり大量破棄兵器がなかったのだから、
あれは侵略戦争だったのだ。

しかもイラクは、スンニ派が負けたから、部族間での
抗争も起こり、未だにテロが止まず、失敗国家状態に
なってしまった。
その状態で、アメリカは責任取らずに撤退したのだ。

さらにシーア派が勢いを増し、イラク国内にアルカイダが
潜入してしまい、イランからシリアへの武器輸送ルートが
出来てしまって、中東は最悪の状況になっている。

「イラク戦争」の総括がなされぬままに「集団的自衛権」の
行使というのも米国追従が過ぎると思うのだが、変更内容を
よく吟味する必要がある。
国民に内容を公開して、国会で議論することが必要である。

でなければ、「憲法の解釈変更」を、今後、野党が政権をとった
時には、また「閣議決定」でやってしまっていいということになる。
国会の意味がないではないか!

安倍政権、アメリカに「失望」と言われ、益々アメリカ追従を
強めて信頼を取り戻したいのか、特定秘密保護法案に次いで、
暴走が止まらない。
国民も事態の深刻さに気付きもせずに、国家の命運を
丸投げ状態だ。
天皇陛下はさぞ心配しておられることだろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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